今日の日経の「経済教室」の記事に面白いことが書かれていました。
最近徐々に現実味を帯びてきた電気自動車についてなんですが、
これまでのエンジン自動車と異なり、主要部品間お相互依存関係が
より単純な構造になっていくだろうと、筆者の柴田友厚香川大享受は
おっしゃっています。
その結果、部品同士や連結箇所の規格化や標準化が進んでいくと、
部品同士がオープンモジュール化する可能性も考えられるそうです。
判りやすく言うと、その気になればPCのようにメーカー以外の個人が
部品だけを買い集めてきて組み立てて車を作成できるようになるということです。
(無論、単純化と極論なので実際はそうなるかは定かではないですが)
さて、このような技術的未来が現実のものとなると社会的・経済的にも大きな
影響が出てくることが予想されます。
と、言っても此処までの話を聞けば普通に誰でも思いつくようなことなんですがね。
これまで、日本の産業の中でも主力となっており、また世界的な視点でも
企業として強固である自動車メーカーがその地位を失う可能性があるのではないかと
記事を読みながら私は思いました。
車のモジュールがオープン化していくとPCや家電などでコレまで起こってきた、
組み立てるだけのメーカーによる安価製品が市場を席巻する可能性が出てきます。
それはDELLやソーテックのような安価なPCメーカーや、サムスンや中国の新興
製造メーカーの市場席巻を思い出されます。
もしかすると20年後には今では思いもよらないメーカーが自動車産業の主役であったり
今は存在すらしていない企業が新たな業界の牽引役として登場しているかもしれません。
また、これまで車の部品を製造していたメーカーは既存の自動車メーカー以外に
部品を供給することが可能となり、コレまでよりも自動車メーカーに対して強い立場
に立つことになることも予想できます。
現在、日本産業の主力となっている自動車産業が大きく揺らぐ可能性も
秘めているのではないかと私は感じています。
各メーカーのみならず、政府も未来にわたって日本の産業の柱となるよう
自動車産業に対して手を打っていく必要があるのではないかと考えます。
特に重要になってくるのは、電気自動車の各モジュールのデファクトスタンダード
(事実上の標準)を全て抑えてしまうことです。
そのためには電気自動車産業を日本が常にリードし、ISOなども利用して
標準を全て日本製で抑えていくことではないかと考えます。
また、この変化はこれまで、自動車業界に参入できなかったような小資本が
大きく成長するためのチャンスともなりえます。
是非、日本から他社から部品を買ってきて安価に自動車を製造するベンチャー
ビジネスが起こって欲しいと思います。
既存のメーカは品質と技術力で、ベンチャーは安価な製品で共に日本が優位に
たつことができれば輸送機器という分野で先々の長い安定を得ることが出来ると
考えます。