ヘルパーを生業とする男の、福祉から学ぶ"生きるとはなんだ!" -3ページ目

ヘルパーを生業とする男の、福祉から学ぶ"生きるとはなんだ!"

福祉業に身を置いていて感じること。
食レポとかもして、生きることの喜びを自らに実感させようと思います。
あとは適当に。。。

スーパードクターってのは、自信と誇りと勇気ってのが凄いんだ。圧倒的に。


十二指腸癌。


稀少な症例かつ、腸壁の薄さから、手術の難易度が高いとされる。


開腹する外科手術の場合は、腎臓や膵臓を一部切らなければならないため後遺症が残るそうだ。


母の場合、再発した腫瘍は初期なので内視鏡手術が可能だが、非常に難しい位置にあるため、主治医がお手上げ。


慶應義塾大学病院を紹介してもらった。


十二指腸癌の内視鏡手術の権威と呼ばれる


スーパードクター


がいるそうだ。


そのスーパードクター、


「日本中から、手術困難でお手上げになった患者が紹介されてここに来る。」

「こんな困難な手術をするのは日本で、いや、世界で私くらいなものです」


すげー自信。


しかも何、この安心感。



しかし、そんなスーパードクターでも、私の母の手術は、



「今まで何百もの困難な十二指腸癌の手術を行なってきましたが、、、


その中でもトップ10には入る難しさです」


そもそも十二指腸癌は稀少な症例であること、


腸壁が1ミリ程度で穴がとても空きやすいこと、


穴が開くと多量に出血して、場合によっては大手術になってしまうこと


紹介元の病院で受けた手術で、腫瘍のある腸壁が硬くなってしまっており、手術の難易度が上がっていること

そして、腫瘍の位置がものすごく難しい位置にあること


最悪の場合は、開腹して膵臓と腎臓を一部を切るような後遺症の残る手術になりかねないこと。


つまり世界一のスーパードクターにとってトップテンに入る難しさということは、

世界でトップ10に入る難しい手術ということ。

治療方針は以下の3パターンを提示。

1.内視鏡で腫瘍を切る、もしくは腹腔鏡で切る。


2.保険適応外の先進医療機器を海外から取り寄せて取る

3.開腹外科手術(後遺症残る)


の3パターンを提示。

精密検査をして、なるべく体に負担のかからない内視鏡で切れないかどうか検討しますとのこと。


私が、「万が一失敗して穴が開いて出血したらどれくらい入院長引くんですか?」


と聞くと、


「穴が開くことは想定内なので"失敗"ではないです。それくらい困難な症例です。」


物はいいようだなとは思ったが笑


そもそも他のドクターが丸投げする患者を受け入れて何百人も治療してきたこのスーパードクターが穴を開けるなら、誰がやっても穴を開けるわけだから。

信じるしかないし、このドクターに会えたことを幸運と思うしかない。


そして検査結果、治療方針はどうなるか、、、


世界一のスーパードクターが世界でトップ10に入る程の困難な手術を、


「内視鏡で切る!」


と、言った。


"覚悟を決めた"


そういう感じの言い方に聞こえた。


1番母の体に負担をかけずに行える手術だ。


逆に、とても安心した。


シンプルで良い。


自身の腕を信じて切る!と言ってくれたことに安心したというか。


ついに手術本番日。


手術は3時間かかると聞いていたが、、、


割とあっさり終わった。


手術内容としては、とても難しくてウルトラCな方法など色んな手を駆使して本当に大変な手術だったそうだが、



とても綺麗に切除できたとのこと。



このドクター、スーパーじゃ物足りない。



スーパー?ハイパー?ファイバー?ダイバー?

ジャージャー!


あ、いや、やめとこう。


"スーパードクターゴッド"


だな。相応しい呼び名は。


尊い職業だ。