ヘルパーを生業とする男の、福祉から学ぶ"生きるとはなんだ!" -28ページ目

ヘルパーを生業とする男の、福祉から学ぶ"生きるとはなんだ!"

福祉業に身を置いていて感じること。
食レポとかもして、生きることの喜びを自らに実感させようと思います。
あとは適当に。。。

人材教育で大切なことは、




個性を受け止め、この会社でどういう姿勢で、どう成長して、どういう結果を出せば評価されるかを明確にすること




だと思うのです。



見えないところで手を抜いて、波風立てない人が評価されれば、他の人もそういう仕事の仕方になります。



誰もがより良くするための意見も言わず、衝突を避け、黙る。




黙ってれば矢面に立たずに済むし、会議も早く帰れるから。



誰かが意見すれば、時には衝突もするし、会議も長引く。


意見をする人は煙たがれる。




そうなると、ケアの質は下がるとこまで下がります。




嫌がってるのに無理やり水分や食事を口に入れるなんて、あり得ません。




残念ながら、前いた会社は、そんな法人に成り果てました。。。




グループホームで所長をさせて頂いていた時のこと。




適当に採用しては現場に丸投げして、何かあったときだけ呼び出して注意するという会社のやり方に疑問を持ち、虐待防止研修を兼ねた人材育成についての研修を企画し、実施したこともありした。




その時、とある大学で心理学専攻の助教授に来ていただきました。




この方は、以前に保育士の経験があったそうです。



そんな方から、保育士や介護士といった




対人援助職




の育成研修を頂いたのです。




でもしか




って聞いたことありますか?




「介護"でも"いいか。」

「介護"しか"雇ってくれるとこないしな」



と世間からは広く認識されている対人援助職と言われる保育や介護のことを、「でもしか」というそうです。




資格なんて簡単に取れます。




人でも足りてませんから、




誰でも保育士、介護士に就けます。




誰でもできる。



けど、誰でも良い仕事ができるとは限らない



たとえば、初任者研修がなければ、介護保険では身体介護はできませんし、移動支援もできません。


しかし、生活介護などの施設では、介護福祉士どころな初任者研修でなくとも、無資格で働けます。



恐ろしい話ですね。



知的障害や重心の方の施設でも、無資格大歓迎なのです。


研修なんていかなくたって資格なんて取らなくたって、波風さえ立たせなければ出世できるのが前いた施設でした。




介護、福祉で働きたくて入ってくる人もいれば、「でもしか」意識で仕事に就いている人もたくさんいるのです。





先生からの教えのコアは、


この仕事に惹かれてきた適性があって能力が高い人を選んでいる余裕は、対人援助職にはないのが現状。



だからこそ、採用した「でもしか」さんをいかに上手く育てていくか




が大事だということでした。




私の知る限り、「でもしか」さんのほとんどが、




介護業界にそもそも興味持ってないし、



利用者の人権だとかよりも自分が楽できるかどうかだし、



他に仕事がないから仕方なく働いてるって感じ丸出しだし、



安いだのきついだの文句ばかりだし、




そのくせサボったり手を抜くことには一生懸命。




介護業界の離職率は、人手不足の解消に向けてハローワークが職業斡旋した結果、「でもしか」さん達が思ったよりキツいしやってらんねーな!とやめた人たちの多さではないかと思うのです。




そんな職場、常に人手不足だからこそ、悪い空気も流れるし、せっかく介護に惹かれて入った人もマイナスエネルギーに引かれてってしまう。





だからこそ、介護の質は数字で表せないからこそ、評価されるポイントを明確にすることが大切なんですね。




虐待防止という点でも、こんなお話を頂きました。



ある利用者に何かしらかの虐待をした職員に対して、どういう注意するか。



利用者に危害を加えたくてこの仕事に就いてる職員なんてほぼいません。



本人の意志確認もせず、良かれと思って一方的に正しいも決めつけて、結果として虐待となるケースもあります。




利用者を叩いてしまった職員にどうするか?



先生の答えは、



まずは、何故叩いてしまったかを聞いて、その想いを受け止める。その上で、「でも、叩かれた利用者さんは痛いですよね」と諭す」


のだそうです。



決して、「何やってるんだ!それは虐待だ!」と怒らないこと。


叩いてやろう!という悪意で叩いてるわけではない。

仮に悪意があったとしても、そういう行動を起こさせてしまったものは何か。悪意に走らせてしまった原因は何か。



心の中に溜め込んだもの、想いがあります。



そこに、それは虐待だ!と鋭利な言葉で突き刺すと、その人は逆上してしまったり、ショックで心を壊してしまう可能性があるのです。




そうなると、虐待を止めて、今後の成長を促すという本来の目的から遠のいてしまうのです。




勢いよく皮をめくったら肉もついて血が出ます。




そうではなくて、玉ねぎの皮を一枚一枚丁寧に向くように。



使えない職員だと辞めさせるより、戦力として育たせる方が、会社にとっても利用者にとっても、この業界にとってもプラスになる。



一見、幼稚な諭し方と感じる人もいると思います。



介護、保育は、1人ではできません。



たった1人の利用者に対して、複数の職員や専門職がいて、その生活を支える事ができます。




私はわりと直接的な言い方をしてしまいます。



はっきり言ってやんないとわかんない人もいるだろう!って思います。



どんなに遠回しにオブラートに包んでも、不適切な関わり方をやめられない職員もいました。



それは人権侵害だってはっきり言ってやって、気付ける人もいますし、その方が理解しやすい人もいます。



でも、言われたときのインパクトの残し方や、その後のフォローなど、相手の想いを受け止め、立場をきちんと考えて、言葉選びは慎重になった方が、人材教育というのは、うまくいきます。



今でも反省です。




大変タメになるお話でした。