これまでの人生で知り得た知識を行使して走る技術は繰り返して反復する事で、それに必要な箇所の筋肉が強化されていき効率的に身体を動かせるようになっていく。
技術者や職人とは、特定の技能に対してそのように特化して技術を身に付けていった者のことだ。
技能の種類、その熟練の度合いに違いはあっても、その技能を学ばない者よりは巧みな技術者になれる。
歳を取れば体力、反応速度、平衡感覚、回復力、それに伴う力を発揮させようとする気力も衰える。
しかし、長い期間を反復して身に付いた特定箇所の筋肉や、それらを連動して効率よく動かしていく習慣性とか無意識下での思考の癖は残り続ける。
いわゆる技術とか職能だ。
好きであればあるほどその技能の熟達度合いは深まる。
ワシはそれを目指したい。
ワシが考えるバイクの走り方をもっと知り技能を高めたい。
まあ多少は速くなれるかもしれんが、若い者が持つ危険に挑む冒険心はジジイになったワシにはそりゃ乏しいから、限界に挑んで速くなろうとすることは難しいだろう。
実際ワシより若い者の方が絶対に速い、それは認めざるを得ない。
それでも、まだ届かない技術を学びながら習得し続けるバイク乗りの人生を歩みたい。
ワシの考える技能を高めたいんだ!
そのために峠を走り、サーキットも走りたい。
達人にはもうなれない!でも、名人ならまだ目指せる!