四 百 五 十 七 夜 | 愚  者(逆位置)  ノ  足  跡 ・ ・ ・

愚  者(逆位置)  ノ  足  跡 ・ ・ ・

タ  ロ  ッ  ト  仕  掛  け  の   セ  ン  ス  オ  ブ  ワ  ン  ダ  ー

ロ ッ ク ン ロ ー ル は 鳴 り 止 ま な い っ  12
~愛すべきダメ人間・・・~



~前回までのあらすじ~
音源制作中、些細なことで愚者とシュウヘイが言い争いをする。場がシラケてしまいその日の活動は終了・・・後日謝られたけど釈然としないまま・・・


バンド活動といえば、練習場に籠って時間いっぱい音を出してるイメージがあるが、うちのバンドにはそれはあてはまらない。
考えてるのは「ステージ上で何をやったらオイシイか?」・・・それだけである。

・・・そういえばオイシイヤツに心当たりがある・・・


一人暮らしを始めた頃、ウチに出入りしてた8才年下のヤスユキというオトコ・・・
かつてバンドを組むに当たり、ドラマー要員としてキープしてたヤツだ。
長身でやせ型、鋭い目つき。さらにマルチプレーヤー・・・ミュージシャンとしては申し分ないが、オタクで引きこもりというダメ人間。

「ダメ人間」とか「クズ野郎」といった言葉はヤスユキを表すには褒め言葉だろう。

本屋で会った時、携帯番号を聞いておいたので後日ミーティングに誘ってみた。

愚者  「今日はココに候補生が来るぜ!」
マコト 「・・・誰だ?(自分が)知ってるヤツ?」
愚者  「さぁ、来るまでのお楽しみってことで・・・(笑)」

約束の時間から30分ほど過ぎた頃、ヤスユキがギターを持って現れた。
マコト 「・・・(吹き出し笑い)」
ヤスユキとマコトはトモダチのトモダチって感じで面識があったので、ポンポン話が進む。

マコト  「で、何の楽器やりてぇの?」
ヤスユキ 「ギターやってみてぇはんで一応持ってきたばって・・・」

この日から、ツインギター体制のスタイルになる。




※この頃からシュウヘイは、ミーティングに来たり来なかったりするようになる。
弟とは仲が良かったので連絡を取り合っていたようだが・・・