おお これは現実には存在しない獣だ。
人々はそれを知らなかったのに 確かにこの獣を
‐‐‐その歩くさまや たたずまい そのうなじを
またその静かなまなざしの光に至るまで‐‐‐愛していたのだ。
なるほどこれは存在していなかった だが
人々がこれを愛したということから生まれてきたのだ。
一頭の純粋な獣が。人々はいつも空間をあけておいた。
するとその澄明な 取って置かれた空間の中で
その獣は軽やかに頭をもたげ もうほとんど
存在する必要もなかった。人々はそれを穀物ではなく
いつも存在の可能性だけで養っていた。
そして可能性がこの獣に力を与え
その額から角が生えたのだ。一本の角が。
そして獣はひとりの少女に白い姿で近寄り‐‐‐
銀の鏡の中と 彼女の中に存在し続けた
ある人は、この獣に霊感を受けたようだ。
そして、またある人は
この獣を可能性の象徴に。
可能性の希求。
それはひどく浅ましいものにも見える。
その美醜を分けるものは何か。
それは「力」ではないか。
欲は本来、美しい。
暴力・時間・隣人
その足に込める力。
たったひとつの願い。
それだけが確かなもの。
なるほど、ユニコーンには獅子の尾がある。
人々はそれを知らなかったのに 確かにこの獣を
‐‐‐その歩くさまや たたずまい そのうなじを
またその静かなまなざしの光に至るまで‐‐‐愛していたのだ。
なるほどこれは存在していなかった だが
人々がこれを愛したということから生まれてきたのだ。
一頭の純粋な獣が。人々はいつも空間をあけておいた。
するとその澄明な 取って置かれた空間の中で
その獣は軽やかに頭をもたげ もうほとんど
存在する必要もなかった。人々はそれを穀物ではなく
いつも存在の可能性だけで養っていた。
そして可能性がこの獣に力を与え
その額から角が生えたのだ。一本の角が。
そして獣はひとりの少女に白い姿で近寄り‐‐‐
銀の鏡の中と 彼女の中に存在し続けた
ある人は、この獣に霊感を受けたようだ。
そして、またある人は
この獣を可能性の象徴に。
可能性の希求。
それはひどく浅ましいものにも見える。
その美醜を分けるものは何か。
それは「力」ではないか。
欲は本来、美しい。
暴力・時間・隣人
その足に込める力。
たったひとつの願い。
それだけが確かなもの。
なるほど、ユニコーンには獅子の尾がある。