2日前(9月25日 水)の朝の出来事です。パペルがいつも通り、自宅1階のLDKで朝の支度をしていると、パペル母の呼ぶ声が。早速、LDKとつながっている和室に行ってみると、パペル母が布団に横たわったまま、立ち上がれないと訴えています。

常連さんは御存知の様に、パペル母は以前にも朝、布団から立ち上がることが出来ず、救急搬送されたことがありました。その時はめまいだったのですが、この時、パペルが母の寝姿を見ると、何だか脚の向きが変なのです。で、その向きをなおそうとすると、パペル母がひどく痛がります。

記憶力の良い方は覚えておられるかも知れませんが、数年前と今年の2度、パペル母は脚の痛みで近所の整形外科に行き、色々と調べて貰いました。その結果、背骨がS字に湾曲していて、一番腰に近い脊椎にヘルニアがあるという診断。湿布薬や痛み止めは処方されたものの、デイサービスや自宅で理学療法士さんと続けているリハビリをしっかりするようにと言われただけで、結局、特に治療もせず放置。数週間経つと、パペル母も痛いと言わなくなり、そのままに。

ところが、今回は痛み方が酷い上、全く立てない様子。仕方がないので、パペルは母を引きずり上げるようにしてドレッサーの椅子に座らせ、椅子の下にバスタオルを敷き、そのバスタオルを引きずる形でLDKに移動。で、パペル母は何とかダイニングテーブルで朝食を摂り始めることができました。

実はこの日、パペル自宅にはもうひとつのイベント(?)が。以前から給湯器にエラーメッセージが出ていたのですが、ガス会社に問い合わせると、そのメッセージが出るということは、何処かで水が出っぱなしになっているということだと言われ、早速、水道屋に来て貰うも、床下に潜り込むスペースがなく、結局、漏水箇所が特定できないまま退散。で、30年以上前にパペル自宅を建てた大手住宅メーカーに連絡して来て貰ったのですが、図面も残していない上、無暗に高いリフォームを提案するだけで埒があかず、終了。結局、仕事関係でお世話になっている工務店さんに来て貰うことになったのです。

その約束の日が丁度、この日の朝9時。で、パペルは朝食を終えた母を再び引きずってドレッサーの前に移動させ、母が化粧をしている間に工務店さんの対応を。

この時点で既に仕事先に向かっていたラピスに連絡。当初の計画では工務店さんが帰った後、ラピスと仕事先で合流する予定だったのですが、パペル母の様子ではそれが難しそうなので、この日はラピス一人で仕事をすることに決定。

さて、工務店さんも無事帰ったので、パペル母を病院に連れて行かねばなりません。が、全く歩けずではタクシーにさえ乗れないので、思い切って救急車を呼ぶことに。

すると、パペル母がトイレに行きたいと訴えます。で、パペルはやはりドレッサーの椅子に母を載せたまま、トイレまで引きずり、抱えて便座に座らせ、無事用足し成功。

いよいよ救急車を呼ぼうとパペル母にそれを伝えると、緊張したのか、もう一度、トイレに行きたいとのたまいます。で、またもや同じ様にしてトイレまで引きずり、便座に座らせようと抱えた途端、なんとパペル母が失神。

もしこれが初めての事ならパペルは吃驚仰天したと思いますが、この現象はこれまで何度か起こっていたもの。それが原因でレビー小体型認知症を疑われ、今年、あちらこちら検査に行ったのです。結局、レビーの疑いは晴れないものの、レビーとは言いきれないというなんだかなぁの診断が下ったばかり。

この時の失神は恐らく排便で血圧が急激に下がったことが原因だろうと分かっていたので、パペルは慌てず騒がす(?)、落ち着いて119に電話。

すると、救急隊員の方はすぐに出動。その間も電話口の方がパペルに次々と指示を出します。どうやら脳梗塞を疑っているようで、肩をきつく叩いて意識が戻るかどうか、名前を呼んで反応があるかどうか、握手をして握り返せるかどうかなどを確認するように言われ、実行するパペル。

 

そうこうする内に救急隊員到着。その時、パペル母はパペル自宅1階の奥にあるトイレの前の廊下に横たわっていたのですが、意識は戻っていました。

そこで、救急隊員は腰だけをのせるハンモックのようなものを使ってパペル母を持ち上げ、2人で救急車に乗せ、パペルも一緒に乗り込んで出発。

パペル母が認知症外来でかかっている最寄りの総合病院に搬送中も、救急隊員から問診を受けるパペル。この時点で既に病名は脳梗塞から骨折へと変更。と言うのも、脚の向きがおかしいのは、大腿骨頸部骨折によく見られる症状だからだそうです。

程なく到着した病院で、パペル母は奥に搬送され、パペルはひとりでひたすら待つことに。すると、途中で救急外来の医師らしき人がレントゲン写真を持って現れ、ひとこと。「やはり大腿骨頸部骨折でした。ここがぽっきり折れています。」

前夜までは普通に歩いていたパペル母がなぜ朝になると骨折していたのかは未だに謎ですが、真夜中に服を着替えた形跡があったので、もしかしたらその着替えの途中で転倒したのかも知れません。

・・・というようなわけで、パペル母は只今、自宅最寄りの病院に入院中です。冒頭の画像は病室で眠るパペル母。新築病棟の方なので、何もかもピカピカです。

 

今日の正午から始まる予定の手術は30分から1時間ほどで終了するとか。が、それに麻酔などの処置を含めると2時間から2時間半ほどかかるそうです。その後の入院も普通なら2週間くらいですが、高齢者の場合は3週間からひと月ほどになるかも知れないとのこと。その間、パペルは毎日、バスに乗って病院通いとなります。まぁ、パペル母が自宅にひとりでいるよりは安全が確保されているので、気分的には楽という一面も。

 

ちなみに、今、私達が一番心配しているのは、麻酔から覚めた母の状態。健康な人でも高齢になると出やすいと言われているせん妄の症状が、元々、認知症のパペル母に出たら一体どうなってしまうのか。マイナス×マイナスでプラスになればいいなんて虫の良いことを考えたりもしている私達。そうは問屋が卸さない?😳😳

※せん妄・・・時間や場所が急にわからなくなる見当識障害から始まる場合が多く、注意力や思考力が低下して様々な症状を引き起こす。睡眠障害、幻覚・妄想、見当識障害、情動・気分の障害、神経症状なども起こることがある。