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 さて、週末がやって参りました。
 今週のレシピは、わたしが母連れスペイン旅行で食べた「イカ墨のパエリア」@再現版を御紹介してみることに致しましょう!

 パエリアというと、サフランを入れて炊いた黄色いご飯に、エビや貝がどっさり入ったものを思い浮かべられる方が多いと思いますが、元はバレンシア地方の郷土料理で、鶏肉や兎の肉、それに、カタツムリなどが入った料理だったようです。それがあちこちに伝わって、独自の進化を遂げ、様々なバージョンができあがったとか。イカ墨のパエリアもその1つ。
 でも、このレシピ、スペインではパエリアとは呼ばず、「arroz negro」つまり「黒ご飯」と呼ばれているのです。実物もご覧の通り、正に真っ黒なご飯。(汗)日本人の感覚からすると、あまり美味しそうには見えませんが、これがホントに美味!嘘だと思われる方は、是非、お試し下さい♪

 今回、参考にさせて頂いたレシピは次の2つです。

1) http://allabout.co.jp/gourmet/homemade/closeup/CU20020529/index.htm

2) http://kumaesp.exblog.jp/57469/

スペインで食べたものから推測すると、恐らく2)の作り方が近いと思ったので、こちらをベースにして、勝手にアレンジしてみました。

 では、材料と作り方から。

【材料】
●玉ねぎ(中)…1個 → みじん切り
●ニンニク…2~3かけ → みじん切り
●イカ(大)…2杯 内臓を取り除き、一口大の輪切りにする
●イカ墨の缶詰…1缶(285g)
●アサリ…1パック(約200g) → 砂出しして、ざるにあげておく
●赤パプリカ(中)…1個 → 種を取り除き、5冂?戮縫好薀ぅ
●トマトの水煮…1缶
●オリーブ油…適宜(100~150cc程度)
●白ワイン…適宜(200cc程度)
●米…2合 → 洗わず、乾いたまま使用
●水…500cc
●塩…適宜
●コショウ…適宜

【作り方】
1) フライパンにオリーブ油とみじん切りのニンニクとを入れ、弱火で香りを出してから、みじん切りの玉ねぎを加え、透き通るまで炒める。
2) 一口大の輪切りにしたイカを入れ、塩コショウで軽く味つけし、ざっと炒めて、白ワインを加えて、イカに軽く火が通ったら、別の器に移す。
3) 2)のフライパンに再びオリーブ油を入れて熱し、パプリカを炒め、軽く火が通ったら、米を加えて、米に油をからめる。
4) 1)~3)と同時進行する形で、別の鍋に水、白ワイン、砂だししておいたアサリを入れて火にかけ、アサリの殻が開いたら、アサリは取り出し、スープは捨てずにとっておく。
5) 3)にトマトの水煮、イカ墨、2)で別の容器に移したイカ、4)のスープを加え、木べらなどトマトをつぶしながら混ぜ、塩コショウで味を調えて、初めは強火、沸騰してからは、中火から弱火で20~25分煮る。
6) 味見をして、米がまだ硬いようなら、水を少し足す。米がだいたい炊け、水気がなくなってきたら、4)で取り出しておいたアサリを上から散らして、フタをしてしばらく蒸らせば、出来上がり♪

※レモンとマヨネーズにおろしニンニクを混ぜたものを添えてどうぞ♪

 生のイカを買ってきて、自分でさばくのは今回が初めてだったので、こちらのサイト(http://www.zengyoren.or.jp/seafood/island/07/sabaki.htm#ika)を参考にさせて頂きました。初めてにしては、上手くいったようにも思いますが、はらわたを取る時、1つ目は成功したのですが、もう1つは指を入れて引き出そうとしたら、途中でプッツン。(焦)で、仕方なく、解体する事にしました。(苦笑)ですから、ちゃんとした輪切りできたのは、1杯のみ。後は短冊っぽい切り身になってしまいました。(汗)

 参考にさせて頂いたレシピでは、炒めたイカを取り出さず、そのままドンドン材料を入れていくようになっていて、恐らく本場スペインではそうするのだと思いますが、ここには大きなパエリア鍋がないものですから、普段使いのフライパンで作ったので、具をたくさん入れると混ぜにくいのと、イカは火が通り過ぎると固くなるので、いったん炒めてから取り出して、後で戻してみました。
 なので、「わたしなら、イカが固くならないように手早くできるよ!」と仰る方は、そのままドンドン具を入れて下さってOKだと思います。

 その他にスペインのオリジナルと違うところは、アサリを入れたところ。これは、簡単に魚介類系のスープをとるには、アサリが1番と思っただけで、魚介類系のスープならば、どんなものでもいいと思います。

 こうして書いたものを見ると、ちょっと手間な感じがすると思いますが、最初からさばいたイカを買ってくれば、行程としてはそれほど複雑ではないし、ぐつぐつ煮ている時間があるので、実際の作業としては小1時間といったところでしょか。

 イカ墨が苦手という方には、このレシピ、ちょっと辛いかもしれませんが、イカ墨スパゲティを食べて美味しかった♪という方は、1度、試してみられては如何でしょう?結構ボリュームがありますから、私たちみたいな大食いの方にもお勧めです。
 唯ひとつ、翌日、トイレが真っ黒になるので、「うわぁ~!病気だ~!」なんて焦らないようご注意を!(笑)

                                  パペル(Papel)