先日、京都吉兆 嵐山本店へ行ってまいりました
茶懐石を基本とし、季節の素材を吟味し、器を選び、又、盛り付けにまでこだわったお料理が楽しめるミシュランガイド京都大阪で毎年3つ星を獲得されている日本を代表する料亭です。
嵐山にある吉兆本店は、渡月橋近くにあります。
数寄屋造りの美しい建物は、吉兆の創業者 由木 貞一氏が、昭和23年、個人の別邸を譲り受けられ、長い年月の間、増改築を重ねられたそうです。
重厚感のある門を入ると、すぐにお店の方が出迎えてくださいました。
憧れの京都吉兆、アプローチからワクワク感が高まります
お部屋は7室のみの個室となっています。
緑豊かなお庭が眺められる静寂の空間で、背筋がピンと伸びるような凛とした雰囲気です。
床の間には、節分の絵が描かれたお軸や結び柳が飾られ素敵なしつらえ。
お部屋にはお香が焚かれていて、おもてなしの心が感じられます。
席に着くと、まずあられの入ったお茶が供されました。
<食前酒 吉兆貞翁>
岐阜県の白扇酒造で造られている吉兆でしか頂けないオリジナルの日本酒です。
純米大吟醸で、香り豊かで、とても美味しいお酒でした。
<帆立と赤貝の酢の物>
梅の季節なので、器も梅の形をしたもので出てきました。
表面が香ばしく、中がしっとりレアな帆立、赤貝のコリコリっとした食感がいいですね。
梅肉を使ったソースが春の訪れを感じさせてくれます。
梅が描かれた美しいお椀が運ばれてきました。
輪島塗のお椀で、発注してから出来上がるまで5年かかる大変希少なものなのだとか。
蓋の内側にも梅が描かれています。
<長崎県伊勢エビのしんじょ>
上品な味わいのお出汁に、ふんわり食感の伊勢エビの真薯。
お出汁が本当に美味しくて、すーっと自然に体にしみわたっていくのを感じます。
更に感動したのが、飲み終わった後に、「お味の濃さはいかがですか?」と聞いてくださったこと。
「大変美味しかったです」とお伝えすると、「ではこのお出汁でお料理を作らせて頂きます」とのこと。
人によって、濃い味が好きだったり、薄味が好きだったりしますが、その方の好みの味に合わせてお料理を作って下さるなんて、素晴らしいですよね!!
<お造り 大間のトロと明石の鯛>
上品な脂がのった大間のトロ、口の中でとろけゆき・・
もう笑みが止まらない~
明石の鯛は身が締まっていて、こりこりっとした食感、ほどよく脂がのっていて、格別に美味しい♪
<焼き白子の茶碗蒸し>
香ばしく焼かれた白子は、噛むととろ~っと濃厚な旨みが口の中いっぱいに広がります。
茶碗蒸しにあんかけ、しょうがの風味、おネギで体も温まりますね。
<八寸>
運ばれてきたとたん、思わず「わぁ~!!」と歓声をあげてしまったほど、繊細で美しい八寸にうっとり
蝋燭のように白く光っているのは、大根を薄くかつらむきにしたものです。
お店の方が、美しく盛り付けてくださいました。
コブダイの昆布締め、このわた、長芋、イワシの飴炊き、マグロの昆布巻き、自家製からすみ、海老、キャビア、数の子松前漬け。
黒い塗の器で、お料理がより美しく映えますね。
1つ1つ丁寧に作られていて、繊細で上品な味わい。
どれも最高に美味しくて、目と舌で堪能させていただきました。
特に自家製のカラスミは、一般的なカラスミとは違ったまろやかな味わいで特に印象に残っています。
この後、まだまだ素晴らしいお料理が続きますので、続きをお楽しみに~
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町58
075-881-1101
記事が面白い、参考になると思われましたらぜひクリックをお願いいたします