こんにちは。

しはいにんこと、北原です。

 

さて、今回はチームビルディングについて。

結構大きなテーマになるので、要所で過去の記事を引用しながら進めたいと思います。

 

さて、レストランのチームは何のために存在するのでしょうか?

組織の理念と経営目標を達成するためです。

 

では、理念と経営目標を達成するためのチームとは、どのようなチームでしょうか?

私は以下のように定義します。

 

①経営計画に基づいた組織図に沿ってチーム編成されている

②メンバーが理念(目的)を理解し、共感している

③メンバーが目標を理解し、達成の意欲がある

④メンバーが目標達成のための戦略を理解し、実行する能力がある

 

これらを実現するための必要条件は以下の通りです。

 

①経営計画に基づき、チームメンバーの役割・人数を明確にした組織図がある。

いくら素晴らしいメンバーを揃えたとしても、人件費がかかりすぎて経営を圧迫してしまうことがあります。

各ポジションの責任と役割・求められる成果を明確にし、しっかりと利益を残せる効率的な組織図を作成しましょう。

 

また、優れた組織は目的を達成するためにはどのような人材が必要かを把握しています。そして、人材を雇い、育て、活かすための評価方針・教育方針・採用方針に一貫したコンセプトを持っています。

ここがズレていると、良いチームは作れません。

 

 

こちらについては過去記事「愛のある職場づくり」をご参照いただけますと幸いです。

Employee Satisfaction

ビジョンのあり方

ビジョンへ向かうスタンス

スタッフとの約束

※10年前の記事なので現在とは多少ズレがあるかもしれませんがご容赦ください。

 

すでに存在するチームについては、組織図・人事計画を作成し、それにに沿ってチームを再構築する計画を立て、実行します。

今いるメンバーに組織を合わせるのではなく、ビジョン・ミッションに向かう人事計画に合わせたチームに再構築するのです。

これは、人(人生)が関わることですので慎重に行ってください。短期ではなく長期的に計画を立てるとよいでしょう。

 

②面接で理念(目的)を共有し、共感したメンバーのみ採用する。

採用を頭数合わせと考えている店長や料理長は意外と多いです。そういう人は面接でどれぐらいシフトインできるかという質問ばかりで、会社の目的や目標について共感できるかどうかは見極めていないです。

 

飲食店は長期的な人材難の時代ですので選ぶ採用はなかなかできないという事情もあるでしょう。だからと言って頭数合わせで良いはずはありません。そこで、理念に共感してもらうためのプレゼンテーション能力を磨きましょう。

 

応募者の夢や目標を聞いてみると、理念と共通するポイントが見つかったりするものです。そこで、仕事を通じて本人の夢や目標につながることをイメージできればOKです。

また、応募してくれる人の中にはまだ成熟していない人もいるでしょう。その場合は面接からティーチングを行います。会社の目的達成に協力し、能力を身につければ、自己の成長にもつながると意識付けるのです。

 

できない理由を探すより、どうすればできるかを考えましょう。←実は一番大事なこと

 

③目標が共有され、達成した際のご褒美が用意されている。

④目標までの戦略が明示され、具体的なアクションプランまで落とし込まれている。

 

この2つに関しては、バランスト・スコアカード(戦略マップ)が有効です。

目的とゴール、そしてそれを達成するための筋道を明確にし、メンバーに共有するのです。

「愛のある組織づくり」で紹介した川越胃腸病院さんもバランスト・スコアカードを使用しているそうです。

 

参考記事

「シナリオを描く」ということ

みんなが楽しく働ける環境とは?

 

以上、お話させていただきましたように、チームビルディングにはしっかりとした土台(組織図・人事計画・戦略マップなど)が重要です。

土台がない状態でいくら良いメンバーを揃えてもパフォーマンスを最大限に発揮できない可能性が高いです。

 

明確な目的とそれを達成するための明確な戦略。

そして、それを実行可能なチームビルディング。

ぜひあなたの組織でも取り入れてみてください。

 

本日もお読みいたただきありがとうございます!

ちなみにこのシリーズは次回で最終回(たぶん)となります。