日常の中の遺書Ⅱ | あの日の時間をさがして

あの日の時間をさがして

ライティングヒーラーをめざして。


今よりずっと若かった頃、物書きに憧れていた事がある。


自分の世界を表現できる夢のような仕事。


なんて、

ほら、安っぽい、錆び付いた表現だろう。
これじゃあ、無理なわけだ。


目の前にある白い便箋にすら、何一つ書けないのだから。


遺書。


すべてにピリオドをつける為の、最後に遺せる、唯一の自分の表現なのに。



ここまできて挫折するわけにはいかないけど、


残念ながら、また日常の中に戻る時間が来てしまったようだ。


やっぱり、
日常とはそんなものの積み重ねだ。


変わっていくのは、
いつもとは違う、
外の無垢な世界だけだった。