今、この思いを書かずにはいられず、湧き上がる言葉を書き留めようと思います。
実に、私の生きてきた道は、険しく、楽しく、学ぶべき事の多い道でありました。
多くの別れと、取り返しのつかない過ちと、後悔の連続で、私は本当にダメな人間です。
でも、今になって思えば、それも私が選んできた道で、誰に強制されたわけでもなく、自分で歩んできたのだと思っています。
時には自暴自棄なって、私を大切に思ってくれていたあなたを、悲しませるような事してしまったり。
あの日の、あなたの悲しい顔は忘れる事はないでしょう。
皮肉にも、そんな優しいあなたの方が私よりも先に逝ってしまうなんて、大きな誤算でした。
私はあなたを、一時でも幸せにする事ができたのでしょうか?
何故私ではなく、あなたの命だったのか?
今となっては、その答えを聞く事はできませんが。
私に出会わなければ、死なずに、別の人生があったのではないか、とか。
生きていれば、もっと色々な事ができたのに。
考えても、考えても、
答えのない思いに、今でも支配されているのですから。
今、私はきっと幸せなんだと思います。
生きて何かを、これからでも、何でも出来るのですから。
遠い先の未来は、私には見えないけれど、あなたとはきっと、またどこかで出会える気がします。
私はあなたとの思い出を大切に、
いつか本当に生きたいと、心から思える日がくるまで、ダメな私を見守っていて下さい。
そして、この世にある様々な、不思議な力を借りて、私にあなたの言葉を伝えて下さいね。
奇跡みたいなものを。