某専門学校では、なぜか一番下のクラス(英語?何それ美味しいの?クラス)ばかりを担当させられているワタシですが、先日、あるクラスで1つのユニットの集大成として一人ずつ1~2分のプレゼンをしてもらいました。
今までパソコンなんて触ったこともない、スライドなんてどうやって作るの?英語を人前で話すって何なの????といった状態の学生たちでしたが、ワイワイ言いながらテーマを決め、情報収集、原稿作成、スライド作成…と頑張りました。
テーマは「海外に紹介したい日本人」。
クレヨンしんちゃんから福沢諭吉まで、その人のプロフィールやなぜ紹介したいのかなどプレゼンしてもらいました。プレゼン中は、原稿を暗記し、プレゼン用のポインタを握りしめて。
そして一人ずつ、全員が評価できるようにルーブリックを渡しました。ワチャワチャしたクラスなので、友達だし、あとから恨まれたらいやだし、などの忖度で適当に点をつける恐れもあったのですが、全員冷静にきちんと評価していて驚きました。コメント欄にもプレゼンで良かったところや改善の余地がある部分の指摘が書かれていて、頼もしい限り。
まだまだ文法ミスなど多々ありますが、ここまで成長してくれたことに感動を覚えます。
プレゼンが終わったら、どの人に会いたいか、なぜその人に会いたいかをディスカッション。
英語でのやり取りを通して一つのテーマを追求し、アウトプットに繋げる授業…ああ、まさにこれが私がやりたかった授業!自分のスクールではできるけど、学校というカリキュラムの中ではなかなか難しい…それを許可してくださった教務の先生には感謝しかありません。
使っているのはCambridgeのUNLOCK Listening Speaking & Critical Thinkingです。このテキストが良すぎて、教科書配布の日にUNLOCKを見ていたネイティブの先生が、来年度から上のクラスでもUNLOCKを取り入れたいと言ってくれて、現在その方向で動いているそうです。
1か月使ってみて、ゆっくりの音声だとちゃんと必要な情報が取れるし、それをもとに自分のプレゼン原稿も書けるまでになりました。
1年後、彼女たちがどのように成長しているのか、今から楽しみです。
「誰も取り残さない」をモットーに、Unit 2も頑張ります。