いまんとこ、弾きたい曲ってのがないねんな。
ほら、将来的に弾きたいなちゅーのは山のよーにあるねん。
え?その曲?
ま、近い将来なら、ベリオのバレエの情景かな。
でも、いまは無理やねんな。
だから、そこにたどり着くために、な。
カイザーとか、音階とか、大事だからやりたいんやけど・・・
厳しく詰められちゃったら、ぼく、一週間以上復活にかかるねん。
そんなん嫌やん?
せやから、いままで逃げててんけど、
逃げてたらアカンと思って、やろうと思うねん。
せやけどな、どやって練習したらエエんかわからへんねん。
で、ボーイングやろ?
弓の持ち方とか考えてたらな、アッコーライとか弾かれへんねんな。
せやから、エアバリエとか弾こっかなー、とか考えてんねんな。
「・・・で、ここは浪花の酒場じゃないわけだが、いったい何が言いたいんだ?」
・・・あ、カイザー復活します。お手柔らかにしてもらえると嬉しいです。
「・・・言っておくがオマエは・・・」
・・・ああ・・・
・・・師匠の声が遠い・・・
これは、アレだ。
脳が師匠の言葉を完全拒否しておるのだ・・・
「にしてもだな。オマエは曲はとんでもない曲を弾いてる割にはカイザーが進んでなくて・・・」
あー、正論突いてる正論突いてる。
「いいか?アッコーライ弾くならカイザーなんかやっとる場合じゃないんだぞ?」
うん。
知ってた(てへぺろ)
「・・・つまりだ、エチュードと音階さえやってりゃ曲の練習など要らんわけだ。」
やーめーてーーー!!
それは知ってる。
基本が出来たら他が必要ないなんて、知ってるよぅ。
でも曲弾かないと、ぼく死んでしまうねん。
火垂ると一緒で死んでしまうねん。
「あとな、弓の持ち方やるならエアバリエなんぞやってる場合じゃないぞ。」
・・・まっ・・・まあ、それも正論・・・です(ぐぅ)
「だいたいだ。教本なんか飛ばしまくってるだろ?ポジション移動はやったか?教本の間にある音階とかやったのか??」(ししょうの かいしんの いちげき)
(ふーたの じゃくてん!こうかはばつぐんだ!!)
ぐはううぅぅっ!!!
(ふーた は やられてしまった!!)
はい。ごもっともです。
基礎やります。
「ま、曲がどうしてもやりたいとゆーなら、このへんやっとけ。」
・・・大量の抜け落ちたポジション移動の練習とカイザー、そしてゴセックのガボットとかベトベンのメヌエットらへんの曲を宿題にもらった!
がふっ。
まあ、負け惜しみじゃないけど今回は自分でやるって言ったんだから、やるよ。弾きたい曲もないんだし。
おそらく、ベリオなんつー現実離れした曲がやりたいとか言ったため、こうなったのだろうと思う。
まあ、ぼくくらいの曲を弾く人間がカイザー13番をやっているとゆーのは、おかしいと思う。
クロイツェルやっててもおかしくない曲を弾いているんだ。曲だけなら。
なのに実力はカイザー13。
なら、この機会に進めて曲、実力ともにパガニーニレベルに持ち込んでやろうと!!
思って今は頑張りのときです。
あまりにズバッと言われ、しょんぼりのふーたをかわいそうに思ったのか、師匠が最後にザイツを通しで伴奏してくださいました。
とっても気持ちよかったです。
久々に、音楽を満喫した!!と思いました。
むふふ♪師匠とぼくの愛のコンチェルト☆(←気持ち悪い)
その幸せが満たされているので今は落ち込んでいません。そのうち周りのみんなの練習曲を訊いて落ち込むのでしょう。いーんだいーんだ。ぼくの実力ベトベンのメヌエットなんだ。
では、しばしのレッスンがない週間。
頑張ってカイザー弾くで!!