2016年最後の騒動~有識者の意見~ | 「魔法使い」の弟子

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

よくわかんなくなってきました。

まとめると・・・

トニヨに不満がある訳じゃない。
新作くんは、すっごい欲しい。でもどこが良いの?と聞かれたときに、はっきりと伝える自信はない。
新作くんでなくても、すごく高い楽器は、すっごい欲しい。

選択肢は三つ。

トニヨで頑張る。
新作くんを譲っていただく。
貯金を続けて、もっと良い楽器を射程範囲に入れる。

ここではじめて、師匠に相談しました。

うちの師匠は楽器の値段をとやかく言わない人です。
トニヨは中国産の量産品ですが、そろそろ買い替えない?とか、言うことは絶対にありません。

そろそろ買い替えたいなぁ、とふーたがつぶやくと、きまってトニヨで素晴らしく美しく音階を弾いて・・・
『ほら、こんな良い音が出る。』
と、にこにこ笑うのでした。

そんな、いまの楽器でも良いんじゃね?のスタンスの師匠は、ふーたのお話を聞くと、はじめて真剣に答えてくれました。

音楽シロートのふーたには考えたこともない引き取りの話とか、楽器を買うというのは、買い物だけではなくて、楽器屋さん(工房)とのお付き合いをしていく、ということとか。
具体的な試奏ポイントとか。

お金を貯めて買う、というのも良いけれど、(ふーたの言う、予算オーバーの)音大生のような立派な楽器は必要?
高い楽器、という査定ポイントに、自慢できるとか、この楽器を持っているから自分の演奏は価値があるとか、そういう気持ちが混ざってない?

最後には、自分の好きを優先させて選ぶのが一番いいと思うよ。

相談したときはもしかしたら、お前の腕ならいまの楽器で充分!!と、反対されるかも?と思ったけど、自分の買い替えたい気持ちだけでぶつかったら、ちゃんと答えてくれました。

(しょーじき、いままでのふーたの『買い替えたい』には、高い楽器をもったら自信が持てるとか、雑念が混ざってたんだと思う。)

楽器は、100万円から。
それ以外は、ゴミかおもちゃみたいなもの。

やっと、10年来の思い込みを捨てることができたように思います。

いやぁ。面倒な人たちと最初に出会ってしまったものだよ・・・まったく。
ま、当時はそれはそれで、すごく楽しい時間を過ごせたんだけどね。

それで、思いました。

買い替えるにしても、替えないにしても、自分がバイオリンを弾いていて楽しい!練習するのが楽しい!と思える選択をしよう、と。

恋い焦がれていた楽器を弾いてみたとき、なにもときめきがなかったことで、気持ちは決まりつつありました。

トニヨで練習してても、楽しい。
でも、新作くんで練習したら、もっと楽しい。
新作くんとだったら、きっとこの先はもっともっと、楽しいバイオリン人生になる!

ATMの前で振り込みをする自分。
それが、現実になったときでした。

ちなみに、振込先は三菱東京UFJ銀行。
ふーたのビジュアルで想像できた銀行も、三菱東京UFJ銀行。
不思議な一致やなぁと思いながら、振り込みを済ませたのでした。