弾いて、散らかして、散り果てました。
本日のレッスン。
ハイ、またもやです。
恒例の・・・・・・
♪這い上がれ!千尋の谷ツアー♪
説明しよう。
このツアーはほぼ3ヶ月に一度開催されるステキツアーで、
ロープとザイルを支給され、師匠から突然、谷底に突き落とされる。
自力で這い上がったものだけが、弟子であることを許される、恐怖のツアーである。
・・・ちなみにこのツアーの開催は、たいてい、レッスンが飛ぶ週だったりする・・・。
「好きに楽しく弾いて、何が悪いんですか?!」
まさしく、気持ちは、のだめ。
どうせ趣味なんだしさ。
(このどうせの使い方は、あまり好きではないが・・・)
楽しく弾くことの、どこがダメなんですか?
なんとなく弾いて、変な音程でも、おかしなビブラートでも、適当に弾いて・・・
それで本人が楽しければ、いいじゃないですか。
そんな気持ちさえ、頭をよぎったりしました。
師匠は、音楽の本当の意味を考えてほしいという。
音楽とは、なにか?
ふーたにとっての音楽は?
誰かと。
憧れの誰かと、合奏したい。
うまくなったねって言ってほしい。
それは、バイオリンはじめた頃に憧れたあの人であり、
出会ってはすごいな!って思ったあの人であり、
そして、師匠。
ふーたがオンガクをやめるとき、
それはそれらの大好きな人たちとのつながりを、断ち切ってしまうってコト。
それが嫌だから、ぼくは毎日、練習する。
練習ってどういうコトかわからないけど、とりあえず、弾く。
好きに楽しく、気持ちよく弾く。
だんだんバイオリンのレッスンが、
ニコニコ楽しいだけのモノではなくなってきています。
師匠がはっきりと言いました。
「どうでもよければ、毎回それなりに褒めて、気持ち良く帰す。
それをしないのは、どういうコトか。
お前が何を望んでいるかは知らんが、
私が思うおまえの望みを叶えるには、もっと、深く考えて練習をしないと、先はない。」
自分でも、わかります。
ずっとずっと思っていたこと。
どう考えても、練習量はヒトの二倍三倍はやっているのに、
どうして週に一度か二度しか触らない人より、下手なんだろうか?
どうして一生懸命やったって、うまくなれないんだろうか?
「もっと集中しろ。」
師匠は言います。
音程をハズすと生きるか死ぬかの瀬戸際くらいのことを思って弾け。
そしたらどうしてハズしたのかも考えるようになるだろ?
今回のレッスンは、本当に悲惨でした。
まずは、ビブラート。
やり直しです。
・・・・・・つかさ・・・いまだできたよって言われてないのにさ・・・
発表会前だからってやれかけろそれかけろって言われてさ・・・
仕方ないから、それなりにかけたみたいな感じで、
今までやってきてさ・・・ぶちぶち・・・。
(↑責任転嫁する悪い奴)
ビブラートに関しては・・・ホントに長いことやってきました。
半年間は、レッスンのほとんどがビブラートに費やされて・・・
ああ、やっぱ難しいねんな、と・・・それでも必死でやって、やって・・・
いまだって、ふにふにの練習は一生懸命やってて・・・
そんな中で、教わった当日にできてしまっている同門の人を見て、愕然としたり。
正直、あまりの出来なさ加減に、何度も泣きました。
家でだけど・・・もう、悔しくて、悔しくて。
なんで、自分だけできないんだろ。
何も言われないから、少しはできてきたのかな?って思ってたら・・・
やっぱり何にも変わらなかった。
成長したなって思ってたら、なんにも成長してなかった。
また、イチからやり直しです。
曲にビブラート・・・もしかしたらもうかけらんないかもしんない。
次は、音程。
なんとなくで取るな、と、散々言われました。
きちんと、自分の指がどこにどうやって落ちるかを、指の間隔を叩きこめ。
3ポジの音程が、ほとんどおかしい。
つか、合ってる音がない。
そんなんで弾いてる価値があると思うのか。
・・・あ、言われたこと思い出してだんだん凹んできた・・・(笑)
そんな感じです。
正直、かなーり、痛いです。
まあさ・・・今のまま、今くらいのレベルの曲が弾ければいいわ♪なら、
ほとんどハズしてても、弾いてる価値がなくってもいいんだけどさ・・・
目標はさ、びたーりのシャコンヌだったり、めんこんだったり・・・
おおよそ「今のまま」を続けてたどりつける目標じゃ、ないんだよね。
ならどーしないといけないかってさ・・・
3ヶ月に一度の「千尋の谷ツアー」を、くぐりぬけるしかなくってさ・・・
正直、そろそろ落ち込むのにも、慣れたしさ。
愛のないダメ出しは嫌いだけど、愛は感じるしさ。
(ときおり、いじめられてるんじゃないか?!という錯覚はあるけど 笑)
がんばろ。
悔しいけど、今のふーたの練習は「集中してない」ことは、事実。
音階だって、音が合うように努力はするけど、
たとえば、どの感覚だと音が合うのか、
どの指先の加減が、音が合うのか、
そんなこと、考えもしていなかった。
いま、ようやく・・・
ふーたは音楽と真剣に向き合う時が来たのかなと思います。
そりゃさ、この先ヴァイオリンの先生になりたいとか、
音大に入りたいとか、プロのヴァイオリニストになりたいとか、
そういう「真剣に向き合う」とは、レベルはまったく違う。
でも・・・ふーたなりの「真剣に向き合う」ときが来たのだと思う。
師匠が言う「オンガクとは何か、もっと考えろ」ということ。
ふーたのとってのオンガクは、何なのか。
表面だけじゃない、オンガクの深さって、どういうことなのか・・・。
しっかりと、見据えてゆきたいと思います。
くううっ!!がんばれ、オレ!!
(↑週末に相当凹んだ後らしい 笑)