今日は、腹痛は、ましでした。
よかったよかった。
おしまい。
・・・うそ。
レッスンに行きました。
葉加瀬太郎さんのもじゃ話で間を持たせようと思ったら・・・
し・・・師匠の視線がさっさと弾けと言っている・・・(涙)
せぶしっく。
シドラドのパターンは不合格。
タイミングがおかしいんだとよ。けっ。
(言われてみれば確かに♪シドラっドシドラっド♪になってたよ。)
でも、次のシラドラのパターンはマルでした。
さて。
もう、とにかく、飽きた!
なんか簡単な小品でもやりてぇ!
というにおいをぷんぷん臭わせて、ザイツのコンチェルト。
ざっくりと強弱もちゃんとつけて・・・
つつがなくいっぺん、弾きました。
・・・音程も激しくマズイとこないし、
一回も落ちずにけっこうなテンポで弾けてるんだけどな・・・
やっぱどうしても「音符の羅列」なんだよねぇ・・・
どうやって弾きたいかの希望すら見えません
と、はっきりと言いましたら・・・
「うん。聴いてる方もまったくもってみえん。」
と、きっぱり言われ・・・
「どう弾きたいか、順を追って説明しろ。」
はい。では・・・
この曲はコンチェルトです。
ヴァイオリニストがオケと一対何十で、
たった一つのヴァイオリンを武器に戦うのです。
カデンツァからさき、メノモッソするまでは、
ヴァイオリンが技巧を見せ付ける部分です。
そこに至るまでの、行進。
冒頭は戦いの前のハッタリのように勢いのある猫だまし奏法でいきたいっす!
「うん。弾きゃいいじゃん。なんでそんなふうに弾けないの?」
ハイ。そこも説明しましょう。
カデンツァ後、音階を駆けのぼり駆け降りる部分。
ここがね。早く弾けないのですよ。
するとアテンポの部分を遅くしないとダメで、
そうなると、必然的に冒頭が遅くなりのったりと、歯切れも悪く・・・
「それが、ダメなんだよ。」
むーきゃー(泣)
「おまえは前々から思ってたんだが、どうして速く弾いて誤魔化そうとするのだ?」
だって・・・いい音でないんだもん。
何年もやってるのに、全然うまくならないんだもん。
じゃさ、どうやったら「ヴァイオリンうまくなった!」と思えるかというと、
速くてちゃかちゃかした曲が弾けたら、うまくなったと思えるじゃん?
「じゃなんで、いい音を出そうとしない?」
だって・・・出ないんだもん・・・いい音。
「お前は一音に対するこだわりが弱すぎる!
もっといい音が出せるように、持続した努力がどうしてできんのだ?」
今日の師匠はまったくもって容赦がありません。
「だいいち、勇ましく、が、目標なんだったら、そんな早く弾く必要あるまい?」
『・・・(ぼそ)でも、パールマン、めさ速いよ』
「お前は、パールマン並みの技巧をもっとるのか!バカモンっ!!」
・・・ちぇ。怒られちまったよ。
師匠が言ってることは、すごくよくわかるよ。
愛を、感じるよ。
ふーたがいまだ、思うことがある「技巧至上主義」は、間違ってる。
オンガクは、何かを表現するためのもの。
それを師匠は、ちょっとずつ、教えてくれてるんだ。
・・・愛情深いなぁ・・・
ならさ・・・どーせなら師匠が玉木宏でさ・・・
密室のレッスン室()で、二人っきり(
)でさ・・・
レッスンで音がおかしいことに気づいてくれてさ、
「馬鹿だな。焦ることない。おまえはおまえらしく進めばいいんだ」
(と、抱きしめ、肩をぽんぽんしてくれる)
とか・・・
「焦らなくても、お前にはお前の進み方があるんだ。ちゃんと俺は見てるから。」
(と、微笑みをたたえ、頭をなでなでしてくれる)
むへらー・・・
・・・じゅる・・・
「コラッ!!なにを虚空を眺めてヘラヘラしとるっ!」
『いでっ!!何百万もする弓で殴らないでくださいっ!心が痛いっ!』
「ボケボケしとらんと、さっさと弾け!」
むぎゅぅ・・・
はじめの一音目から、弓使いから、猛特訓です。
・・・あ、でも・・・今日はなんか・・・見えた・・・気がするよ。
師匠の音とカンペキ100%違う音だったのが・・・
弓の使い方を工夫したら・・・
ほんのちょっと、ときたまだけど、ちょっとだけ師匠みたいな音が、出た!!
「あのな。いい音なんかそんな簡単にホイホイ出る訳がなかろ?」
知ってるよ。
うん。
焦ったってダメなんだよ。
いい音は、持続した努力、それも幼い時から数十年単位で、がないと出せないんだ。
週末、いっぱいいい音をシャワーみたいに浴びて、
自分の住む世界が、師匠の住む世界と全く違うことをまざまざと知らされて・・・
でも、自分の住む世界の中でも、ちょっとでも、
師匠の住むとこに、近づきたい。
そんな気持ちが知られてしまったのか。
それとも、ただ単に、もう弾きたくない気持ちが、ザイツにアリアリと見えたのか・・・
いい音で弾こう、ただ弾くだけじゃダメだと、今日は何回も言われました。
それにしても、今日のレッスンも・・・すぱるたでした。
でも、いっぱいお手本を弾いてくれたし、
なんか・・・もっとザイツ、ちゃんと弾けるようになりたいなという気分が、補充された。
つーわけで・・・
今週もザイツ弾きますっ!
スタッカートがスピッカートになり・・・気付くとサルタートになっていたり・・・
カデンツァ部分の技巧を示すやり方とか・・・
ちゃんと2巻の曲とはいえ、技術的にも進歩してる・・・んだと、信じよう。
では・・・
久しぶりに、レッスン連続でありますので・・・
ザイツ2番1楽章!!弾いて弾いてもっと弾きこんで・・・
今年中に仕上げられるように、頑張ろうっ!!
(うー、なんか・・・ショボイ目標だなぁ・・・苦笑)