国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)とベルてルスマン財団が、

SDGsの達成度国際ランキングを発表しました。

 

日本は、163か国中19位に位置づけられ、

2020年版の18位より1ランクランクを落としました。

2017年度版は11位、18年は15位、19年は15位と

年を追うごとに順位を下げています。

 

上位は、北欧を中心としたヨーロッパ各国です。

1位フィンランド、2位デンマーク、3位スウェーデン、4位ノルウェー、5位オーストリア、6位ドイツ、7位フランス、8位スイス、9位アイルランド、10位エストニアと並びます。

そうだろうと納得する顔ぶれではありませんか。

 

ちなみに、アメリカは41位、中国は56位です。

 

イメージ通りではありますが、決して温暖化ガスのことだけで評価しているのではありません。

 

日本は、

「質の高い教育をみんなに」

「産業と技術革新の基盤をつくろう」

「平和と公正を全ての人に」

については、「達成済み」との最高ランク評価を得ていますが、

 

「ジェンダー平等を実現しよう」

「つくる責任・使う責任」

「気候変動対策」

では、「深刻な課題がある」と酷評されています。

 

「ジェンダー平等を実現しよう」については、

女性議員が少なく、企業の管理職にも女性がほとんどいないことが問題とされています。

特に、女性就業のM字曲線は、

結婚・出産で離職し、子供の成長に合わせて再度就業するという就業構造、

しかも再就職はパートなどの非正規雇用が中心なので、

管理職への道は閉ざされたも同然です。

女性が家事・育児と両立させて働くということに社会的な課題があります。

制度・仕組みの問題だけではなく、

考え方・価値観に根本的な課題を抱えているようです。

 

「つくる責任・使う責任」では、

ごみの排出量が多く、電気やプラスチックの使用量も多いようです。

いずれも、産業や生活になくてはならないものですから、大切に使うことが必要ですね。

省資源・再利用・リサイクルなど私たちにできることを考えましょう。

 

化粧品のDUOに添付されるスパチュラといわれるスプーンを

プラスチックではなく、木の端材を利用した木製に変更したそうです。

チップ状にした木材に薬剤を混ぜて柔軟にし、

プレス機で熱を加えながら金型に押し当てると半ば液状になり、

変形させることができるそうです。木の端材が新しい価値を生むようですよ。

 

「気候変動に具体的な対策を」では、

日本は、まだ中国よりCO2排出量が多く、

生活の見直しの積み重ねや

製鉄所や発電所など大きな産業基盤の変革など両輪をしっかり回す必要がありそうです。

 

SSABというスウェーデンの製鉄所は、水素還元製鉄を実用化したようです。

高炉で鉄鉱石を溶かしながらコークスで還元するという

これまでの粗鋼生産手法を見直し、水を分解して水素を作り、

鉄鉱石を水素で還元すると言います。

電気も再生可能エネルギーで調達し、まだ原価は3割高いと言いますが、

すでに、ボルボに供給を始め、ベンツも調達を表明したとのことです。