サッカーJリーグのYBCルヴァンカップでサンフレッチェ広島が優勝した。

 

前週16日の天皇杯決勝では、J2山梨を相手にPK戦の末敗れ、準優勝にとどまったことは、今回の喜びへの伏線のようにも感じた。

 

マスコミ報道で、「格下相手に敗れた」とか、「下克上」とか、「取りこぼし」と失敗の傷に塩を塗られた格好だ。

 

今季から指揮をとるスキッペ監督は、ドイツ出身で、今春来日して指揮を取ろうにもコロナ禍にあり、来日すらできなく、シーズン当初は負けが混んでしまった。

ところが、監督が来日し、現場で指揮をとるようになるや連戦連勝。見違えるように連勝街道を進んだ。

その秘密が見えた。

 

とにかく褒めるのだ。

 

天皇杯でPKを外し涙にくれる若い選手に、

 

「彼らがいたから、ここまで進んでくることができた。彼らの貢献があればこその準優勝だ。」

と準優勝に導いてくれたことに感謝した。

 

練習でも「スーパー」「ブラボー」と一つ一つのプレーを褒め、前向きな言葉で選手の背中を押す。

 

失敗を追求し、改善するよりも、良いフィードバックをした方が良い。

ミスをしたことは、本人が一番わかっているので、

管理・監督者が浴びせかかるように詰め寄るのは得策とは思えない。

と褒めて伸ばすスタイルを実践した。

その結果、天皇杯の苦渋は、ルヴァンカップの歓喜へと代わり、

選手たちは、新しい戦いに前向きになれたのだった。

 

私たちは、生まれてこの方、ミスにばかり目をむけ、叱られ、反省してきたように思う。

他人と比べできないことを卑屈に思い、他人を羨ましいとも思った。

 

先のコラムで、威風堂々クラシックのプロデューサー兼指揮者の大植英次さんが、

とにかく褒め、感謝する姿勢で、ステージ上の若い演奏家の自己肯定感を高め、向上させたことが私達聴衆の耳にも伝わってきたと書いたが、

今度は、スキッペ監督にその魔術を見せつけられた。

 

言葉が風にのって心をつくる魔法をかけるらしい。

 

私達も若い人たちの芽を伸ばそう!