11月1日の中国新聞のコラム[オピニオン]欄に

 

強まる「契約」依存、信用重視の社会を復活させよう

 

との総合地球環境学研究所 山極寿一 所長の投稿を見て、共感した。

 

契約社会は、人の顔を忘れさせ、人への信用を奪って、

制度やシステムに頼る世の中を現出させる。

 

制度やシステムによって生きるならば、それを破る人を罰しなければならない。

 

こうして倫理規定が細かく作られ、違反を取り締まる委員会がここかしこにできる。

 

そもそもこういった規則は、「人は放っておけば悪さをする。」という考え方に基づいている。

 

人間が、信頼できる仲間に囲まれていればその信頼を裏切るようなことは滅多にしない。

 

人間の社会力は、共感に基づいて作られている。

 

仲間と気持ちを通じ合わせ、助け合って生きようとしたことがこの社会を生んだのだ。

 

人間を善とみなす社会が復活できないだろうか。

 

それには、お互いの顔が見える小さな社会をつなぎ、信頼の輪を広げなければならない。

 

「信用」を基礎に置く人々がもっと知り合う、触れ合うネットワークを作ることが望まれる。

 

10月20日に「ヒロシマアピール」を採択して閉幕した「平和首長会議」

 

副会長都市のハノーバー市が、

ロシアのウクライナ侵攻が始まった2月24日に平和首長会議の旗を市庁舎に掲揚し、

市長がロシアに「この思いを受け止めてください。」とSNSで発信した。

 

この発信をきっかけとして欧州に140の加盟都市が増えた。

 

マスコミ受けする一過性の大きな声ではなく、

世界を覆う市民の輪がボディーブローのようにうねり、平和の輪のネットワークが広がる一声だ。

と感じたばかりのこと。

 

私は、観光によるインバウンドの推進は、グローバル社会への入り口だと考えている。

 

多くの人が、日本を訪れ、広島を訪問することで、

日本の文化を満喫する中で、平和を実感し、心の交流が起こるのではないかと思う。

 

だから、観光客は大事にしたい。

 

観光客数を追う「観光立国宣言」ではなく、

満足者数を追う「広島ファン宣言」。

満足感を持ち、共感の輪を広げてほしいと思う。