11月12日の日本経済新聞「ディープ インサイト」欄から

日本経済新聞コメンテーターの梶原誠氏のコラムに日本の閉塞感を感じました。

 

2023年3月の決算見込みが次々発表され、

上方修正が32%、下方修正が17%あり、

製造業では36%が上方修正とのことです。

 

もちろん、日本経済新聞が分析するのは、大企業のことですから、

製造業は、輸出企業が多く、円安による為替変動が大きく影響しています。

 

ソニーの7月ー9月決算では、為替要因を除けば、利益は1%アップ、

為替要因を入れると16%アップと大きく影響を与えています。

 

野村證券の試算では、1円の円安で経常利益0.3%の上振れとなるとのこと。

 

2021年度の経常利益は、約71兆円、

1円で2千億円とすると、

この1年で24円下げたので5兆円の為替差益となる計算です。

 

この5兆円をどう使うかが、経済の分岐点です。

 

2011年の1ドル70円代から15年の120円まで

日本は、貯蓄にまわし、民間投資16%、情報化投資も16%だった。

同じ時期アメリカは、民間投資29%、情報化投資34%にも及びました。

 

日米の産業付加価値の差は、

情報化投資による効率化の影響が大きいと言われています。

 

11月13日の日経ヴェリタス阿部修平氏のコラムでは、

低賃金を元にした大量消費モデルが終焉し、

気候変動への対応は不可避になった。

 

デフレから、構造的なコスト上昇は継続していくので、

ボリュームからバリューへ

スケールからクオリティへ

と構造変換を迫られる。

 

デジタルでは、周回遅れでも

リアルなものづくりでは、まだ日本はフロントランナーであり得る。

高クオリティ商品は作れる。

デフレ下で、不当に安かったこの30年。

 

群れの中から最初に飛び込む勇気

その勇気がブルーオーシャンなエサにありつけることができるチャンスになる。

 

賃上げすれば、良い人材を得ることができるチャンスが訪れ、

情報化を進めれば、業務を高度化し、違った業態に昇華することもできる。

 

ニコンは、専門技能職給与を2割上げた。

コマツは、設備投資により消費電力を90%削減した。

ダイキンは、中国から滋賀県に製造拠点を移し、経済安保に備えた。

トヨタは、SDGsに配慮したサプライチェーンを構築した。

 

中小企業だからこそ、意思決定早く、機動的に動けるメリットもある。

資金力、体力の課題もありますが、

日本中に蔓延する「様子見」から脱し、

ファーストペンギンになる勇気が必要かもしれませんね。