私の住む街には、空き地がいっぱい。

 

年々住宅が壊され、空き地になって、駐車場になる。

バブル時代の地上げの様相だが、そうではない。

郊外、田舎ではない。

広島市の私鉄沿線。

高級住宅地と言われ、郵便局も銀行もフランス料理レストランも高級食材スーパーもカフェもある。そんな街だ。

 

住宅が減るばかりで、新しいマンションが建たなければ、ファミリー世代が転入してこない。

空き地とともに人口が減少し、高齢化した街になりつつある。

肉屋も魚屋も本屋も毛糸屋もなくなった。

 

「コミュニティデザイン ー 人がつながる仕組みをつくる」山﨑亮さんの本を読んだ。

 

「マルヤガーデンズ鹿児島」再生に地域住民が一役買った。

2009年に三越が閉店したが、

丸屋社長は、ここにはデパートがなくてはならないと決意し、

建築家集団「みかんぐみ」に再生を依頼した。

 

彼らは、スペインバルセロナ市が、

旧市街地再生に当たり、

いくつかの広場を作って人が回遊するような流れを作ったこと

を再生のイメージとした。

 

ショッピングセンターがテナントで埋め尽くされても興味のないところには行かない。

今や買い物はネットや郊外の巨大ショッピングセンターが幅を利かせている。

 

日替わりで使えるガーデンを各フロアに配置し、

何かのイベントに興味があれば出かけるきっかけを作る。

知らない店の前を通ったり、知らない人とも会う。

 

構想を固めるまでに、

40のサークル団体と4回のワークショップを行い、設備や使い方の構想を練った。

 

地下1階、地上9階建10フロアの新しいショッピングセンターには、10のガーデンがある。

オープン日には、20のイベントが行われ、

4ヶ月後には37種類月に200回ものイベントが開催されるまでに成長した。

 

イベントは、

エコな素材だけで作った服の展示会

不登校児が作った野菜の販売

アーティスト作品展、写真展

トークショー、シンポジウム

地産地消料理教室

コミュニティシネマ

陶芸教室、雑貨づくり教室など

 

店と客だけではなく、市民団体、その知人、イベントの客など多様な人が引き寄せられてくる。

 

私の街の空き地にこんなマルシェができたら、

地域のお年寄りも出かけてくれるだろうか。