世界幸福度ランキングで常に上位にランキング(2018年度版では1位)される
「フィンランド」
日本はというと54位(2018年度版)。
前号でに紹介した「高原社会」では、
資本主義と幸せは並立できる。
なにも社会主義に振れる必要はない。
「所得の分配」と「脱物質主義」、
「寛容」と「他者尊重」、
「幸福感受性の奪還」
などのキーワードが紹介されている。
興味を持って
「フィンランドの幸せメソッドーSISU」カトヤ・パンツェル著
を読んでみた。
フィンランドは、白夜の国で、
冬は厳しく、寒く、暗い。
国民は無口だ。
この国の幸せメソッドをSISUという言葉で紡いでいる。
SISUは、一言で言うなら
「フィンランド魂」
決してあきらめずに自分に挑戦する生き方だ。
1960年代、このままでは国が破滅するという危機感からできた教育制度は、
7歳の入学までの保育園からプレスクール期に真髄があるらしい。
ここでは、自然への親しみや、遊び、信頼、健康を実践し、一人の人間として自立させる。
けっして読み書きそろばんを叩き込むようなことはしない。
子育て費用は、OECD諸国の約半分17%に過ぎず、大学までの教育費は無料。
子供達は、自然の中でのびのび育ち、親も仕事に復帰する。
極寒でも、自転車に乗り(スパイクタイヤがあるらしい。)、
アイススイミングと称して氷のはるバルト海でスイミングし、サウナに入る。
医者にかかると薬だけでなく運動メニューをくれる。
「もっと筋肉をつけなさい。」とか「持続力をつけなさい。」とか。
日々の自転車通勤やDIYや木立の散歩などで日常運動をする。
他者との比較や競技、ジムに通うようなことを勧めているわけではない。
住宅は狭く、食事はシンプル、物は持たない。
一戸建てを望んで郊外に出ると自転車で通勤できなくなるから、
森の中に小さなコテージを持つのだそう。
壊れたら直す。誰でもDIY。
コテージの維持にDIYは欠かせない資質になるらしい。
クリーニングデイでは、市内あちこちでフリーマーケットが催され、
必要なものは、激安で調達する。
そして、不要になれば、クリーニングデイに出す。
特別な人の集まりではなく、市民みんなが参加するリサイクル会。
読み進むうちに何か悲しくなってきた。
こんなのちょっと前の日本じゃぁないか。
一億総中流と言われ、
日本人魂、武士道など精神性も培われ、
食事は世界遺産になる程素材を生かし、過剰な摂取はしない。
地産地消も当たり前。
リサイクルや隣近所の助け合い、子ども会活動など
子どもは宝と言って近所の親父や商店主らが見守っていたけどなぁ。
いつからこの国は、資本家至上の金の亡者になったのか。
いつからこの国は、安物買い、使い捨ての浪費社会になったのか。
いつからこの国は、子育てをしなくなったのか。
…
日本は、どこを目指してる?
高原から見晴らす先には、「幸せ」が見えてる?