マズローの「欲求5段階説」は、
経営学や行動心理学ではとても有名です。
実証されていないので「説」と言われますが、
学会のその後の発展にとても大きな影響を与えています。
例えば、
マクレガーの「X理論ーY理論」もとても有名な「理論」ですが、
マズローの言う低次の欲求が満たされていない時は、「X理論」。
すなわち、人というものは、本来怠け者で、
サボろうとしたり、ずるいことをする。
命令したり、処罰しないと責任を回避するというのです。
ところが、マズローの言う低次の欲求が満たされ、
高次の欲求を追求する段階になると「Y理論」。
すなわち、人は、自ら働く楽しみを見つけ、
より人の役に立つように創造力を高め、
進んで責任を引き受ける。
やりがいの中に自らの楽しみを見出すと言うのです。
さて、低次の欲求とは、
「生理的欲求」、「安全性の欲求」です。
そして、分かれ目になるのが「承認の欲求」(「社会的欲求」とも言われる。)
高次の欲求とは、
「尊厳の欲求」、「自己実現」です。
今、社会は豊かなのでしょうか?
低次の欲求は満たされているのでしょうか?
派遣労働や契約社員、ジョブ型労働など、
考え方は、100年前の「経済人モデル」そのままです。
すなわち、
出来高給、季節労働により
労働付加価値に見合うだけの「成果報酬」を与える。
その結果、
低次の欲求が満たされない社会では、
相対的貧困が進み、他人を恨み攻撃する。
中国もロシアも北朝鮮も「承認」されたくて、恨み攻撃している。
「承認」とは、孤独ではないこと、社会の一員として認められることです。
心理学では、
「おはよう」「ありがとう」という声かけも承認の一手段。
孤独から救われると言うのです。
「寂しい!」と声をあげている隣人に
「寂しいんですね。」と承認してあげる。
「どうしたの?」と聞いてあげること。
私たちにできることは、
仕事の上で、社会生活で出会った人、仲間に
無視しないで声をかけましょう。
「無駄な仕事は一つもない。」
「あなたのおかげだよ。」