「誰が世界を変えるのか
ーソーシャルイノベーションはここから始まる」
(フランシス・ウェストリー他)を読んだ。
イノベーションへの働きかけを解いている書であるが、
課題の捉え方を冷静に捉えないと迷路にはまり込むことに気がついた。
これは何にでも当てはまることだと思う。
まず、「単純」なこと、
例えば、ケーキを焼くこと。
課題の分類なので、「簡単」と言っているのではないが、
レシピ通りにすれば、まずまずの結果を得られる。
ケーキを焼くという行為には、はっきりとした因果関係があり、
基礎的なスキルを磨いて、繰り返すことで習得できる。
何度も施行されたレシピが提示され、
過去にもうまくいったが、
今後もおそらくうまくいくだろうとある。
次に、月にロケットを送るという課題はどうだろう。
単純ではない。
専門性の高い人が結集し、公式や最新の科学に基づいて軌道を計算し、
燃料を計算し、通信、調整システムを機能させることは、
「煩雑」ではあるが、
全てが正しい順序で実行され、
計算通りに機能すれば結果を得ることができる可能性がある。
しかも、一度成功すれば、次の成功の確率は高まる。
ところが、子育てはどうだろう。
成功を保証する法則はない。
一人目で成功しても二人目がうまくいくとは限らない。
育児書に頼っても当てにならない。
子供は、一人一人違った存在で、
個人として理解しなければならないだけでなく、
親の手の及ばない
さまざまなものの影響を受けながら成長し、変化していく。
ソーシャルイノベーションの成功には、
3つの問題全てを考えなければならないが、
「複雑」な問題が最も難しい。
「複雑」な問題を「煩雑」な問題として扱っては解決に至らない。
人や社会に対する影響をコントロールできる状況は小さくなりつつある。
事象を慎重に捉えなければならないね。