七夕の
蛍が乱舞
する頃に
機織り人は
天に昇りて逝く
蛍が大好きで 月見草を愛し
夕暮れに小鴨川の土手に一緒に行き、月見草は咲く瞬間にポンっと音がするよと教えてくれた父は、
大好きな蛍や月見草の咲く頃に合わせて逝った
7月3日は父の命日
あれから39年
なでしこの
花咲く頃に
思い出す
機織り人の
父の顔
銀河の彼方 父の元へ逝った母と一緒に仲睦まじく染め織りを行っていることでしょう
あちらでは今頃どんな作品を織っているのでしょう。
母はいつもの様にネクタイやテーブルセンターを織り、父は新しい絹染めの着物を織っているでしょうか
いつか私もその作品を見るのが楽しみです。
吉田たすく
絵羽着物 「なでしこ」 昭和60年(1985年) 新匠工芸会作品
両親は亡くなるまで本当に仲良く恋愛状態の様な夫婦でした。
この着物は美しかった母に誰よりもよく似合うと思いますが、おそらく愛する母を想いながら織り上げたのだと思います。
風そよぐ
花と想えし
君の影
染め織りたるは
撫子の花
周之介
吉田 たすく 大正11年(1922年)4月9日 - 昭和62年(1987年)7月3日)
鳥取県倉吉市
日本の染織家・絣紬研究家。廃れていた「組織織(そしきおり)」「風通織(ふうつうおり)」の研究・試織を繰り返し、復元した。
風通織に新しい工夫を取り入れ「たすく織 綾綴織(あやつづれおり)を考案。難しい織りを初心者でも分かりやすい『紬と絣の技法入門』として刊行する。昭和32年(1957年)・第37回新匠工芸会展で着物「水面秋色」を発表し稲垣賞を受賞。新匠工芸会会員。鳥取県伝統工芸士



