豊田市民芸館
「おいしい民窯 - 食のうつわ」 展
令和7年1月11日 (土) ~ 5月25日 (日)
案内より
「民窯(みんよう)」とは、日々の生活のなかで使う器や道具などを焼く窯、またはそのやきもの自体を指します。本展では愛知県の瀬戸焼をはじめ、 当館が所蔵する日本全国の民窯の食にまつわるやきものを一堂に会します。 民窯のうつわには用途に合わせて形作られた自然の造形美が宿っています。 日本各地の民窯を訪ね歩くように、諸国の気候や風土が育んだやきものたちの素朴な美しさをご覧ください。
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日本には100以上の民窯がありますが、この展示会では表記の地図のように代表的な民窯50箇所のものが出品されています。
紹介されている作品は、飾る為に作られた豪華な美術品などものではなく、日本各地のその風土で、使うために作られたものばかりで、民芸運動創始者の河井寛次郎や濱田庄司、バーナードリーチ等と日本各地の民窯作品ですから気分もゆったりと見られます。
私の故郷は鳥取県倉吉市で、父の実家(伯父)は河井寛次郎や濱田庄司、バーナードリーチ等民芸運動の創始者や、弟分の棟方志功などが度々来たり、倉吉市で芸術家が集まるサロンのようになっていました。父はその影響もあり染織家で、私の家も日本各地の民芸品が沢山ありました。
夜になると毎夜様々な方たちが訪問され、食事と共にお酒を飲みながら芸術談義などを夜遅くまでされていました。家族と父のお弟子さんとお客様で毎晩8~12、3人一緒に飲みながら会話をしながら食事をしていましたから、いつもたくさんの食器が要り、使うのはどれも民芸陶器ばかり。そういう環境の中で育ったものですから、この豊田市民芸館の展覧会の作品はとても懐かしく、あまりにも身近な存在でした。
子供の頃からの影響で、岐阜県恵那市へ住むようになってから現代も民藝陶器ばかり使っております。
今回出品の代表的な民窯50箇所の中で、私が今までに訪問した民窯を数えてみると、
栃木県益子焼 石川県九谷焼 福井県越前焼 愛知県瀬戸、犬山、常滑 岐阜県美濃 三重県伊賀 滋賀県信楽 兵庫県丹波立杭 鳥取県牛ノ戸 島根県袖師、布志名、湯町、出西 愛媛県砥部 沖縄県壺屋、読谷焼の18箇所、約三分の一強は行っていました。
まあまあの数字ですが、これではまだダメですね、せめて半分以上実際に訪問して勉強しなくてはと思います。
現在私のギャラリーで飾ったり普段使っているものは、上記訪問した18箇所の民窯と、石川県大樋焼 鳥取県因久山焼 佐賀県伊万里、大分県小鹿田 福岡県小石原等の民窯で、上下レベルの差はありますが全合計24箇所、今回展示50ヶ所の約半分もありました。
こうやって書き出してみると思った以上に沢山ありますね。
しかし、会場はゆったりと広くより美しく陳列してあります。拙宅の貧乏ギャラリーは狭く隙間なく置いているので器がちょっとかわいそう。ここの様にゆったりと陳列できたら器たちにもどんなに良いかとおもいましたが、家を新しくするわけにもいかず、申し訳ないですがまあ仕方ありません。
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皆さん、ぜひこの展覧会にいかれて、日本各地の器にその郷土の野菜や料理が盛られたことを思い浮かべながら観て感じて楽しんでいただけたら、民藝を楽しむ一人として嬉しく思います。
そして帰り際に、第二民芸館内に現代の民窯作品が販売されていますから、それらと展示されていた作品を見比べてみてください。
販売されているものは上記の民窯の何代目かの方やお弟子さんのものであり、同じく庶民の使うための器ですが、現代の作品らしく、今風に変化しています。
それらは、どっしりとした温かみや深みより、
やはり現代らしく、軽く薄くなっています。
重さだけでなく、土も釉薬の色もなにもかも。釉薬も現代物で、より科学的。
軽くならなくても良い釉薬の深みさえも浅く軽くなっています。
軽い世の中には この軽さがウケるのですね。
どうみても現代の作品 世相を現しています。
時流に合わせて民芸も変化していきます、
次の時代の民芸はどう変わっていくのでしょう
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「おいしい民窯 - 食のうつわ」 展
令和7年1月11日 (土) ~ 5月25日 (日)
豊田市民芸館
愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100
0565-45-4039








































