どんな食材にも料理にも器にも食空間にもすべて心があり生きている | foo-d 風土

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自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

 人々は生きるためにその地方の大地に生まれた植物や魚などを食べ、その地方で生活の用のために様々な道具(民藝品)を生み出し使って生きてきた。

 食も民藝も、どちらもその地方で生きていく用の術(すべ)であり用の美である。

どんな食材にも

 料理にも

   器にも

    食空間にも

  すべて心があり生きています。

 

 彼らを人のように思い、大切に接してその心を引き出して上げると、それぞれが自分の魅力を最大源に発揮して食の場が完成し一体化して料理も更に美味しくなります。

 食材はこの恵那の野山に自生する自然の花や実、農薬や化学肥料など使わない大地のミネラルで育った野菜たちを使い、100年以上にわたって大切に使われ続けて生き残ってくれた器や布たち多くの民芸品を今も用いて未来につなぎながら、

それら全てを調和させた食空間で懐石を食べ 心と体を癒していただきたいと

 知人やその紹介の方だけに 一日一組 四名様限定で月に2度だけお昼にゆっくりと 4、5時間かけてお召しいただいている遊び心の

「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」も もう25年。

 

 多くのお客様がFB等に感想を料理を主に投稿される中で、

今月 文月四日に滋賀県から来られたお客様は、料理よりも器や民芸についてとても嬉しいお言葉をFBに載せられていたので、シェアさせていただきまいた。

 まだまだ知識も経験も乏しく未熟者なのに、こういう言葉をいただきますと、その未熟さ稚拙さが恥ずかしく、より一層精進し深化し、更に喜んでいただけるように頑張ります。 ありがとうございます。

 

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お客様からシェアさせていただいた投稿

 

「民衆の、民衆による、民衆のための工芸」

日常の生活道具の中に美を見いだし、美術品に負けない美しさがあると唱えた「民藝」

敢えて銘も入れず自分の審美眼によってその芸術性を追求し、唱えられた芸術運動

いつからだろう、この民藝の作品に心を奪われ出したのは、我が家にも何点か求め愛用させてもらっている

そんな時、FBのご縁で民藝の中心となった活動家の流れを組むご子息と知り合い、ご自宅でお食事をもてなしてもらう機会を得ました

家の入り口から、そこは他では見られない貴重な民藝の作品で溢れています。階段を一段上がるたびに、その足は止まり、数々の作品と向き合ってはため息が漏れるほどでした

そして驚いたことに、その食事会では、さっきまでそこに飾られていたお皿が、ショープレートとして、テーブルの前に置かれているのです

まさしく使ってこその器、これら食器は日本国内に留まりません

フランスのアンティークグラス、ジョルジュサンド、アンティークバカラ、惜しげもなく食事のペアリングとして全国から取り寄せた日本酒が振る舞われ、そのお酒やグラスの生い立ちに耳を傾ける

その器に負けない、お食事、飲み物の美味しさは言うまでもありません

 

目で楽しみ、触って確かめ、舌で堪能し、食材や器などの物語に酔いしれ、気がつけば4時間半夢のような時が経っていました

これらの全てが、お金では値付けできない、またとない経験であったこと、心から感謝します