隣の街中津川市の郊外でジャズライブを聞いてきました。
ガンボンバンド
リーダー サックス奏者岩本隆明さんのバンド。 ドラムはいつもの田中良明 ヨッシーさん
この二人が出られるのならと、大雨の中出かけました。
ちょっとサックスの話
世界のサックスのメーカーというと総合楽器メーカーヤマハ、フランスのセルマー、サックス専門メーカーのヤナギサワが3大メーカーで、その他アメリカのキャノンボール等、世界各地に様々あります。
ヤマハのサックスはヤマハの楽器に共通する感じですが、どれも優しく優等生のような音色で世界中にファンも多く、
セルマーの音色は、独特な柔らかな渋みというか響きとしっかりとした存在感で「セルマーサウンド」という感じですね。
私は高校3年間、ブラスバンドで学校のヤマハのサックスを吹いていましたが、放課後練習した後も毎日自宅に持ち帰り練習し、休日もまた吹く位サックスが大好きでした。
自分が吹いているのはヤマハでしたが、セルマーのテナーサックスの独特の音が大好きで、遠くでサックスの演奏を聞いてもセルマーの音は当てられるくらいになっていました。
様々なサックスプレイヤーの曲を聴いていましたが、スタン・ゲッツが結構気に入っていて、彼の吹くサックスもセルマーでした。
余計にセルマーが好きになり、欲しくてたまりませんでした。でも当時40万円以上もする高価な楽器なので手も出ません。
音大に進みたいと思ったのですが、楽器は個人レッスン等でもお金がかかりますし、父の手織りを継ぐ予定もあり、残念ながら諦めました。
その後何十年、恵那に住むようになってからライブのサックスをを聞いて、懐かしいセルマーだ!っと思い、たずねたら案の定セルマーで、その演奏者が岩本さんでした。その後、岩本さんの演奏は三度ほど聴きに行っています。
余談ですがフルートはムラマツが一番好きです。
ムラマツの音は太く深みがあり音量が豊かで、独特の響きの良さがあり本当にいい音です。
以前ジャズコンサートがありあれ!ムラマツだ!と感じて演奏家に聞いたらやはりムラマツでした。まあ誰でも好きな事は多少でも詳しくなるのは当たり前ですけどね。
フルートは日本が一番で、その中でもムラマツは創業100年の老舗フルート専業メーカーで全て手作り。素材を提供するのが貴金属で有名な田中貴金属。ムラマツの世界トップシェアを握るゴールド・モデルのフルートには、田中貴金属が産業用貴金属の製造、加工で培ったノウハウを取り入れた特別な素材が供給されているそうです。世界のムラマツと言われるほど。海外のトッププレイヤーも多く愛用しています。
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さて、ジャズライブ。
開演前に
演奏を聞きながら食べるものとして、
ピザ、サラダ、揚げ物を注文し、飲み物は、ビールを頼み、ワインか日本酒を飲もうとメニューを見たら、瓶入りの普通酒の様な日本酒や500円というグラスワインしかないので、ボトルワインを見せていただくと、セレクション・デ・プリンスという名のボルドーのAOPがあった。AOPはAOCと同じフランスの『原産地呼称保護』で一応上級クラスのワイン。ブドウ品種はメルローとカベルネソーヴィニオンの2種。ということは、AOPの中では並のクラス。ただ、カベルネソーヴィニオンだけならたまに癖が強く外れるものもあり、味がちょっと読みづらいのですが、メルローが入っているので優しい味になり、飲みやすいだろうと、このボトルをいただきました。
客層はフィフティアッパー中心。
ジャズライブはクラシックとはちょっと違い、客は皆リラックスして食べ、飲みながら、聴き、皿やグラスの触れる音なども含めて雰囲気があるのですが、ここの観客の皆さん、とても大人しい方ばかり。上品なのか、昔っぽいのか、早く来て食事を簡単に済ましてから音楽を静かに聴くというようなスタンス。
時々は手拍子などもありましたが、雑然としたような音もなくわりと静かに聴けます。
私といえばいつもの如く食べながら飲みながら、時々ノリながら、指でテーブルにリズムをとりながら、小さな声で歌いながら、曲に合わせてグラスを回しながらなど聞いていくスタンス
ジャズボーカルというのは他のジャンルとは声の質も表現もちょっと違い独特の味があるんですが、さて今夜のシンガーの方はどうでしょう。
女性ボーカル朝香-tomoka-さんという方で初めて聴きます。
最初の曲を聴いてみるときれいな声ですが、声がまだ出足りないのか、マイクとの合わせ方なのか声の量などが最初はうまく出ていない感じ。 声量感もまだでした。でもこれは時々ある事で、練習の時とは違い、最初のステージは客もいて室内温度もあがり、楽器も温度差で微妙にキーがずれたり音の響きも違ってきますから、人も同じですね。
二曲目からは声も出てきて徐々にノリも良くなっていきました。声に伸びもあり、ポピュラー曲は声質に合って素直でとてもいい声ですが、ジャズっぽくねれてなく、ジャズじゃなくポップス出身の方の様に感じました。 だから選曲もそんな感じなのだなっと。
後で知ったのですが朝香さんはジャズシンガーというのではなく、フルジャンルで歌われているシンガーという事でした。
朝香さんは曲を独自にユニークにアレンジするのが好きな方の様で、変調や抑揚などがたくさん入れてあり、演奏家泣かせだね。
これに合わせて演奏するのはちょっと大変そう。 でもさすが皆さんプロ。 なんとかドラムのヨッシー中心に合わせていましたが、面白いアレンジでした。
今日は土砂降りの雨 使われていたアップライトピアノはずいぶん古く、今日の雨に近い様なちょっと錆びた音。ウエスタンで場末の飲み屋で鳴っている感じの音。これはこれでまた面白い。
朝香さんの声は軽いタッチの曲がいい感じ、カーペンターズのTop Of The Worldなどジャズっぽくはないけどこういうのもまたいいものです。
二部はジャズライブかと思っていましたが、様々なジャンルのスタンダードミュージック。
彼女はいい感じに声が出てきていました。ちょっと疲れたから声に雰囲気と奥行きが出てきて少しジャズっぽくなってきたのかな。
ダニーボーイやイパネマの娘もあり、この2曲は大昔、高校生の頃よくサックスで吹いていた懐かしすぎる曲。
岩本さんのサックスもよくて、ヨッシーも上手い。
朝香-tomoka-さん楽しく拝聴しました。
終了してからヨッシーのドラムに座り一緒に写真を撮ってもらいました。
楽しい顔をしています、今晩の顔ですね。
岩本さん、田中さん、たのしい音楽の夕べ、ありがとうございました😊。
また聞かせてください。
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余談ですが、サックス奏者のMALTAをご存知ですか?
ライオネル・ハンプトン楽団のコンサートマスターや東京藝術大学客員教授も務め、テレビ等にも出演しているサックス奏者のMALTA(本名 丸田良昭)さんは、中学時代私の1年先輩で3年生。柔道部とブラスバンド部のキャプテンでサックスを吹いていました。私は2年で剣道部のキャプテンでしたが、部室が同じで、丸田さんにブラスバンド部に誘われて入部しました。剣道とブラスの両立は結構きつかったですが、 マルタさんのおかげでサックスを覚えることができました。
スタン・ゲッツ(Stan Getz、1927年2月2日 - 1991年6月6日)
スタンゲッツは、1927年にフィラデルフィアのハーレムで生まれた白人ジャズ・サックス奏者。
13歳にして生涯演奏することになるアルト・サックスを買ってもらい、15歳でプロになり、モダン・ジャズの一番盛り上がった時代(クール・ジャズ、ボサ・ノヴァ、フュージョンの世界)をトップで走ったミュージシャンです。
アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、チック・コリアとともにアルバムを制作
ボサ・ノヴァは、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトが有名ですが、ジャズの世界にボサ・ノヴァを引っ張りだしたのが、スタン・ゲッツと言われます。
ジャズ・テナー・サックス奏者の中でトップ・クラスに位置し、時代ごとの名演奏で人気を博した。上品でクールなサウンドを得意とする
スタン・ゲッツこそ、テナー・サックスのレジェンドですね。



