今年は卯年 白兎神社 | foo-d 風土

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今年は卯年

 うさぎを祀った神社は全国にありますが、名前にうさぎの字が入った神社がある事をご存知ですか。

『古事記』に描かれた神話、因幡(いなば)の白うさぎで有名な白兎神社(はくとじんじゃ)です。 因幡国(いなばのくに)は鳥取県の東部で、白兎神社は鳥取市にあります。

 祀られるのは、出雲の大国主命と因幡の八上姫(やかみひめ)との縁を結んだ因幡の白うさぎ(白兎神)で、日本で初めてのラブストーリーの発祥地「白兎」として、2010年に「恋人の聖地」に認定され、縁結びスポットとして脚光を浴びていて若い女性の方が多くおとづれています。

出雲大社は縁結びで有名ですが、その出雲大社の祭神である大国主神のと八上姫の縁を取り持ったのが因幡の白うさぎですから、出雲大社より縁結びには良いかもしれませんね。

「古事記」の白うさぎが包まって身体を治したように、(蒲(ガマ)は古くから吐血剤として用いられています)このことから日本の医療、動物医療の発祥の地と云われ、古来、皮膚病、傷疾に霊験あらたかな神様が鎮座する神社となっています。

 本殿の礎石は菊の紋章で作られていて、皇室とも深い関係があるようです。隣には「道の駅神話の里 白うさぎ」もあり、近くには雄大な白兎海岸があり、ウサギの住んでいた沖の島、「大黒さま」の曲の歌碑もあります。

うさぎは争いを好まない穏やかな性格で跳躍力があるため、干支では「平安」「安全」「飛躍」の象徴と位置づけられ、うさぎの子だくさんにあやかって、子宝・安産・子孫繁栄を願うのです。

 うさぎは神話の世界で、大国主命と一緒に語られてきました。大国主命(おおくにぬしのみこと)は心優しい国津神(くにつかみ/国造りの神)で、各地に恋愛伝説を残しています。このため『うさぎ神社』は、縁結びのパワースポットとなることが多いです」

卯年には白兎神社にお参りしたら、車で20分程で鳥取砂丘もあります。

私の実家のある蔵の町倉吉市からは36kmです。

鳥取県は因幡国と伯耆国の二国でできていますが、江戸時代中期までは海上輸送は日本海側が表であり、神代の時代からたたら製鉄と織物で栄えた国でした。

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いなばの白うさぎ

あらすじ

 出雲の国にだいこくさま(大国主神おおくにぬしのかみ)という神様がいらっしゃいました。 その神様はおおぜいの兄弟があり、その中でもいちばん心のやさしい神様でした。

 兄弟の神様たちは因幡の国に八上比売(やかみひめ)という美しい姫がいるという噂を聞き、みんなで会いに行こうと決められました。 だいこくさまは兄弟達の家来のように大きな袋を背負わされ、一番後からついていくことになりました。

 兄弟たちが因幡の国の気多の岬を通りかかったとき、体の皮を剥かれて泣いている一匹のうさぎを見つけました。

 兄弟たちはそのうさぎに意地悪をして、海水を浴びて風にあたるとよいと嘘をつきました。

 そのうさぎはだまされていることも知らずに、言われるまま海に飛び込み、風当たりのよい丘の上で風に吹かれていました。そうしていると海水が乾いて傷がもっとひどくヒリヒリ痛みだしました。

 前よりも苦しくなって泣いているうさぎのところに、後からついてきた だいこくさまが通りかかりました。

 だいこくさまはそのうさぎを見てどうして泣いているのかわけを聞きました。

そのうさぎは言いました。

 わたしは隠岐の島に住んでいたのですが、一度この国に渡ってみたいと 思って泳がないでわたる方法を考えていました。するとそこにワニ(サ メ)がきたので、わたしは彼らを利用しようと考えました。

わたしはワニに自分の仲間とどっちが多いかくらべっこしようと話をもちかけました。

ワニたちは私の言うとおりに背中を並べはじめて、私は数を数えるふりをしながら、向こうの岸まで渡っていきました。

 しかし、もう少しというところで私はうまくだませたことが嬉しくなって、つい、だましたことをいってしまいワニを怒らせてしまいました。 そのしかえしに私はワニに皮を剥かれてしまったのです。

 それから、私が痛くて泣いていると先ほどここを通られた神様たちが、私に海に浸かって風で乾かすとよいとおっしゃったのでそうしたら前よりもっと痛くなったのです。

 だいこくさまはそれを聞いてそのうさぎに言いました。 かわいそうに、すぐに真水で体を洗い、それから蒲(がま)の花を摘んできて、その上に寝転ぶといい。そういわれたうさぎは今度は川に浸かり、集めた蒲の花のうえに、静かに寝転びました。

 そうするとうさぎのからだから毛が生えはじめ、すっかり元のしろうさぎに戻りました。

 そのあと、ずい分遅れてだいこくさまは因幡の国につかれましたが、八上比売(やかみひめ)が求められたのは、だいこくさまでした。

(文は 出雲大社より)