「「染織家・吉田たすくとは」
来月、北栄で関連イベント」として、また父が掲載されました。
〈全文〉
11月3日 「文化の日」
から北栄みらい伝承館で「生誕100年吉田たすくとゆかりの作家展」が開催されます。
染織家・吉田たすくは、1947年に絣織(かすりおり)の手ほどきを受けて織物制作を開始、「現代の生活に合う新しい織物をつくろう」と技法も研究しました。
エジプトのコプト織や中米のインカ裂(きれ)の研究から考案した曲線織や斜織(ななめおり)などを、独自の造語で「綾綴織(あやつづれおり)」と呼びました。
郷土の織物を調査するなかで明治中期ごろに木綿絣だけでなく、絣では2枚使用する綜絖(そうこう)を6枚、8枚と使用した複雑な地紋の組織織も織られていることを知ります。
読む人のいなかった伝書を約20年かけて解読、『倉吉地方明治中期そ志き織と風通織(ふうつうおり)』(注1)を刊行しました。晩年には広く一般向けに解説した『紬織りの技法』(注2)を執筆、織物の普及に尽力しました。
本業の中学校美術教諭としても織物をクラブ活動に取り入れ、郷土の伝統文化も伝える珍しい部活として全国的に注目されました。倉吉西中では自宅から持ち込んだ一台の高機が生徒に引っ張りだこ、久米中ではPTAに呼びかけ各家庭に眠っていた織機を集めました。
63年には自宅に 「たすく手織研究所」を開設、地元や関西圏から生徒が集まります。「織の心を伝えた」と記した修了証書を手にした一人が、市内在住の染織家・古澤順子です。 古澤は「糸とけんかしたらいけん」「なだめてなだめて言うことをきかすだで」との吉田の言葉を、今でも糸が絡まった時などに思い出しながら制作していると話します。 (学芸員・伊藤泉美)
◇鳥取県ミュージアム・ネットワーク連携事業共同企画「生誕100年吉田たすくとゆかりの作家展」は3日から、北栄みらい伝承館で。入館無料。
◇関連講座「吉田たすくの仕事と交遊」は13日午後1時半から、北栄町中央公民館講堂で。1日から申し込み受付。先着30人。申し込みは電話0858 (36)4309 北栄みらい伝承館。
(この切り抜きは倉吉市の長谷川さんのご好意で送っていただきました。本当にありがとうございます。)
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(注1)『倉吉地方明治中期そ志き織と風通織』
全68ページ 必要なところだけ見やすいように1ページづつ切り離されています。
(注2)『紬織りの技法』は正確には『紬と絣の手織り技法入門』図式等盛りだくさんで、初心者から経験者までのわかりやすい資料として、大学の講義資料としても使われています。




