寺嫁♡優子です。
レッスン会場は、お寺の中にあります。
いつもとは違う空間で、ピアノの上達と、心を育てるお手伝いをしています。
新型コロナウィルスの影響を受けて、ピアノ教室ff（フォルテッシモ）も、２週間のお休みをいただいております。
その間、少しでもお役に立てるよう、ブログの更新をこまめにすることにしました。
これも、いつもだったら出来ないことです……
さてさて。
今日は、教室のモットーというか、ピアノを教える上で、わたしが大事にしていることについて、書いてみようと思います。
上の、赤文字で書いてあるところですね
”音楽で豊かな人生を”。
これは、わかりやすいですよね。
音楽って、やっぱり、ないよりはある方が、心が豊かになります。
ピアノや楽器の演奏に興味がなくても、カラオケで歌ったり、おうちで歌を聞いたり、口ずさんだり。
そういう「音楽」はみなさん、好きなのではないでしょうか。
今日は、その次の、
楽しく、豊かに、たくましく。
自分を表現し、好きになり、自分も他人も思いやる心を育てましょう。
の、部分についてです。
え
ピアノを習って、自分を表現する、はわかるけど。
その次の、自分を好きになる、も、なんとなくわかるけれど、
「自分も他人も思いやる心を育てる」って、なあに
まず、本日は、「自分を思いやる」について。
ここは意外とわかりにくいかもしれません。
「人を思いやる」はよく聞きますけど、「自分を思いやる」って……。
ピアノは、表現です。
結局は、「何を感じ、何を伝えたいか」です。
自分が弾いている曲に、何を感じたのか。
どう弾きたいのか。
それを考えることは、自分の心を考えることです。
今の子供たちは、たくさんの習い事をしています。
宿題も多い。
遊ぶものだって、たくさんある。
１日なんて、あっという間です。
「やる」ことや「終わらす」ことに追い立てられて、それが好きとか嫌いとか。
そんなことを感じる時間もなく、毎日が過ぎていきがちではないでしょうか。
計算ドリル１つとっても。
お
わたし、足し算が好きだわ～～、とか。
九九で、「７の段がめっちゃ、好き
」とか。
そんなことをピピっと感じていると、「自分がそこにある」。
その「ピピっと」の感覚を、ピアノのレッスンで研ぎ澄ませることが出来ると思うのです。
なので、わたしは、レッスンでは、よく、生徒さんに問いかけます。
「今、その音で弾いたけど、どうして」
と。
無意識に出した音には、たくさんの「自分」が詰まっています。
大きくて乱暴な音を出したのなら、心がちょっとささくれ立っているのかもしれない。
小さくて消え入りそうな音なら、今日の課題に自信がないのかもしれない。
（指が弱くて大きな音が出ないときは、聞きません）
やたらと速いテンポで弾く子は、このごろとても忙しいのかもしれない。
そんなことの１つ１つを、わたしも感じながら、生徒さんのきもちを紐解いていきます。
大切なのは、
「その心の状態がだめ」
なのではなくて、「自分がそういう状態にあるのを知ること」。
いったん、
「そりゃあ、大変だったね」
とか、
「ありゃ、そりゃ、残念、練習できなかったんだ」
とか。
子供の「今」を受け入れます。
自分について、ちょっと考えてみる。
それは、「自分を思いやる」一歩だと思うのです。
その上で。
「そこ、そういう風に弾きたかったの」 と、問いかけていきます。
今弾いたフレーズから、自分は何を感じていたんだろう。
どういう風に弾きたかったんだろう。
そう考えると、自分の今の感情・状態→表現したいと思っていたことへ、思考が移行します。
あ。
こういう風に弾きたかったんだ。
「でも、その、怒ってる感じもおもしろいかもね。
ここでは合わないかもしれないけど、他のところで使えそうだよね。
今の感じと、弾きたいと思ってた両方で一回つず弾いてみようよ」
と、なったりします。
そのときに、体はどうなってる
重みのかけ方とかは
顔の表情とかも感じてみて
自分の感情も、体も。
すべてを味わって、ピアノを弾いてみる。
自分を丸ごと味わう。
それが、自分を思いやる一歩になるのではないでしょうか。
このたくさんの笑顔が、また、今年も花開きますように
（顔が隠れていて、見えないですが
）
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