愛知県一宮市にてピアノ教室ff（フォルテッシモ）をしています。
寺嫁
優子です。
レッスン会場は、お寺の中にあります。
いつもとは違う空間で、ピアノの上達と、心をまあるくするお手伝いをしています。
５月19日、豊田市コンサートホールに行って来ました。
今回の演奏会は、
シャンドル&アダム・ヤボルカイ兄弟
ヴァイオリン&チェロリサイタル
です。
バイオリンを弾いている長男に聞かせたくて。
ハンガリー生まれ。
ジプシー音楽の伝説とも言える、ラカトシュやドレイク等に学んだ、とあるのですから、必ずや楽しめるに違いない
純なクラシックもいいけれど、違うアプローチも生で聞いて欲しい。
コンサートホールにぽつんと、譜面台２本。
音、どうなるのかな、と思いました。
以前のイメージでは、このホール、少し音が固くなる気がしたのです。
ところが。
ヤボルカイ兄弟が出て来て、調弦を始めた途端、その心配は見事に消え去りました。
音が柔らかい。
なめらか。
豊か
この調弦の短い時間で、もう、コンサートの素晴らしさが予感できました。
プログラムは、
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
リスト:ハンガリー狂詩曲
ヘンデル:パッサカリア
～休憩～
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ヨハンナ・ドーデラー:スズメバチの飛行(世界初演)
エルンスト:「庭の千草」による変奏曲
パガニーニ:24のカプリースより
(第24曲を、チェロで弾くとは)
)バルトーク:ルーマニア民族舞曲
アクロン:ヘブライのメロディ
ポッパー:紡ぎ歌
バッジーニ:妖精のおどり
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
と、実に多彩。
一曲づつ書いていると、長くなってしまうので、全体をざっくりと。
とにかく、楽しかった
技巧の確かさ。
特に、右手、ボーイングの柔らかさ。
そして、左手ピチカートの上手さ。
フラジオレットの音の美しさも、絶品。
というより、フラジオってあんなに表情があったんですね。
か細い音のイメージしかなかったです。
というより、フラジオってあんなに表情があったんですね。
か細い音のイメージしかなかったです。
自由自在。
息をするように、とは、まさにああいうことを言うのでしょう。
テクニックがテクニックでなく、表現のためのツールとなっていることで、音楽であって、音楽を聞いていないような、不思議な感覚になります。
おしゃべりを聞いているような……。
うんうん。
わかる、わかる。
そんな風に、気持ちがダイレクトに伝わってきます。
広いホールなのに、親密さが生まれる不思議。
音楽から言語性への変換を可能にしたような、メッセージ力。
自分が楽しみながらも、観客を忘れない、エンターテイナー性。
そして、兄弟の仲の良さ
アイコンタクトの際の、視線の優しいこと
アンコールは三回とも全力で。
・バッハからのまさかのハンガリー舞曲
・モンティ:チャルダーシュ
・忘れてしまいました
が、ジプシー音楽の独壇とも言える、様々な鳥の声を模したモチーフを駆使したエンターテイメント満載の一曲。
アンコール前からアンコール状態の盛り上がりだったのに、アンコールは更に盛り上がり。
さすがに、この後は、
「おなかがすいて…。
兄はひつまぶしが食べたいんです。
僕はカルボナーラで」
ということで。
笑いの内に、スタンディングオベージョンと割れんばかりの拍手の中、コンサートは終了しました。
サイン会があるとのアナウンス。
いつもは滅多に貰わないのですが、今日は記念にいただきました。
弟さんには、握手もしていただきました
最近、直感で演奏会を選んでいるのですが、全てが面白い
ああ、足を運んで良かった。
音楽をやっていて良かった。
本当に、心からそう思います。
さあ。
この楽しさを、生徒さんたちにどうやって伝えていきましょうか
さてさて。
次のコンサートも楽しみです。
今日も一緒に出掛けてくれた長男は、ラヴェルが一番気に入ったそうです
わたしはどれも良かったけど……。
１つだけをあげるとしたら、ヘンデルかな。
なぜか、幼い日を懐かしむかのように……。
愛しそうに奏でる音楽が、美しかったです
＜一宮市のピアノ教室ff（フォルテッシモ）＞ 日常の動きから音楽へ～幼児から大人まで
ナチュラルメソッド（日常の体の動きを使って弾くピアノ奏法）採用のピアノ教室です。
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