ピアノ弾き的「蜜蜂と遠雷」の愉しみ方var.2 | 愛知県一宮市 ピアノ教室ff(フォルテッシモ)

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夢はピアニスト。日本には、もう住まない!
そう思っていた私の、運命の嫁ぎ先は、お寺でした。

藤原式ナチュラルメソッドで、
楽に表情豊かに音楽を奏でるレッスンをお届けします。

お寺といういつもと違う空間で、
音楽を楽しみ、心をまあるくしてみませんか。

ピアノ弾き的「蜜蜂と遠雷」の愉しみ方。

 

本日は、

4人のコンテスタントの「人」を読む。

 

です。

 

ネタバレではなく、

あくまで、わたし個人が冒頭に書かれた4人のプログラムから、

4人立ち位置や性格を読む、

というものです。

 

でも、そういうのもネタバレっぽくていや、と言う方は、

スルーして、本編にすぐさま進んで下さいねニコニコ。

 

この小説では、本編に入る前に、

4人のコンテスタントの一次から本選までの、

全てのプログラムがそれぞれ記されています。

 

 

IMG_20170413_180235918.jpg

 

コンテスタントはもっといるはずなのに、

プログラムが掲載されているのは、この4人。

 

ということは、この4人が主要人物なわけですよね。

 

そして、大抵の場合、主役と言うのは、

最初か最後に置かれる。

 

となると。

まず主役は、

1番目に書かれている「風間塵」か

最後の「高島明石」になるはず。

 

で、その2人のプログラムを見て見ると……。

 

あ。

これは、風間塵君ですね。

 

個性度がまったく違います。

特に、三次のプログラムに、それが顕著だと思います。

 

フランスの作曲家エリック・サティをコンクールに仕込んでくる、というだけで、

彼の特異性が際立ちます。

それに加えて、

 

サンサーンス/風間塵「アフリカ幻想曲Op89」

 

これって、自分で編曲しているってことえ゛!

 

規格外の才能を打ち出している。

 

と、読めるわけですね。

 

それに、ピアノを弾くスピード感が、かなりある、と思われます。

三次のプロは、かなりのテンポ感で弾ききらないと、

制限時間の60分には入りきらないかと……。

 

ラヴェルの鏡だけで、最低25分。

ドビュッシーの版画だけで、10分はかかります。

サティで5分……。

パンパンだなあ……。

 

これだけの盛りだくさん&規格外を打ち出すのですから、

まずは、彼が主役でしょうポイント。

 

最後の高島明石くんは、

良くも悪くも、オーソドックスな組み合わせですしね。

 

 

他の2人は、というと。

 

栄伝亜夜さんは、一目瞭然のヒロイン。

4人中の紅一点。

そして、プログラムから読むには、

主役の風間塵くんと、

(きっとこれもそうとうなハンサムか、目立つ容姿であろう)、

名前からして、王子様役のような、

マサル・カルロス・レヴィ・アナトオールくんの両方に、

少なくとも絡んでくるはず……。

 

一次のメフィスト・ワルツが「マサル君と被っている」、

三次の「春と修羅」が「風間塵くんと2人、プログラムの真ん中に入れている」。

 

ことから、なんとなく、そんな気がするわけです。

 

 

この、「春と修羅」という曲は知らなかったので調べましたら、

宮沢賢治の詩のようですね。

混声合唱では曲がありますが、ピアノ曲には既成のものがなさげ。

ということは、この詩と混声合唱を下敷きにしたか、あるいはオマージュ的捧げた、

コンクール用の新曲でしょう。

 

その新曲を、プログラムの真ん中に持ってくるとは、

なかなか良い度胸です。

 

その度胸の良さというか、そんな「読めない」ところが、

この2人の共通項なのかも。

 

このプログラムから読めるのは、こんな感じでしょうか。

 

突っ込んで、人間関係に行くと、

風間塵くんと栄伝亜夜さんが、ライバルながら、

天才同士の何か同種みたいなものから、どうしようもなく惹かれあう。

 

華やかマサルくんが、それにどう絡むのか……。

 

王子様と「異質」は、ヒロインをめぐって何かが起こるのか。

 

高島くんは、このプロの組み方から、ちょっとだけ年上感があるけれど、

彼は、入賞出来るのか……。

出来るとしたら、「俺様マサル君」がなんらかの破綻をきたしての、

三位入賞あたりか……。

 

そんな感じでしょうか(*'∀`*)v

 

 

まあ、これが合っているかどうかは、まったくの未知数ですウインク

 

 

でも、プログラムだけで、ここまで想像して遊べるって……。

この本、とってもお得ですね笑

 

想像が当たっても、当たってなくても、

どちらでも、どうでも良いことですsei

 

さて。

本編、本編わくわく

 

最後に、エリック・サティの「おまえが欲しい(ジュ・トゥ・ヴ)」をどうぞ音符

 

 

 

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