先日から始まりました
、
「嫁にやってはいけない100のこと」。
(始めた理由はこちら)
本日も不定期&気紛れにアップです
あるお寺へ嫁いだ、Bさんのお話です。
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うちのお義母さん、とにかくパニックになるの。
例えばね、何かの行事で、20人とかお客様が一挙に来たりするでしょ。
そうするとね、パニックになって、やたら走り回るわけ。
というか、いつも走ってるのよ。
電話が鳴った、と言っては走り。
お客さんが来た、と言っては走り。
走らなくたって、間に合うのにね。
で、お茶を出すにも、小走りなの。
お菓子を持って行っても、すぐにお茶を出しちゃう。
まだお客様が、お菓子に手も付けていないうちによ。
とにかく早く、早くって、そればかり。
で、飲み終わったら、すぐにお茶碗下げにいくの。
お客様は、お茶碗を眺めてる余裕もない。
わたしがお客様の頃合いを図っていると、
早く持って行って。
早く下げて。
まだ、お菓子を召し上がっている途中です、と言うと、
「だからなんなの? 早くして」って……。
後から言われたわ。
「あなたは、大勢のお客様をお相手するのには慣れてないんだから」
って。
そうね。
わたしは、お寺のことには慣れていない。
でも、気づかいは、お寺だけのものじゃないわよね。
誰のために、「早く」とせかすのか、わたしにはわからないわ。
あれでは、おもてなしにはならないと思うんだけれど……。
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実は、B子さん、
ある茶道のお家元近くでお稽古し、
独身の頃は大きなお茶会のお手伝いもよく、されていました。
なので、大寄せで何百人と来るお客様をさばくのには慣れています。
そして、格式のあるお茶会のお手伝いもされていたので、
「頃合いを図って」お出しすることが当たり前にできます。
一方で、確かに、お姑さんは、いつも走っています。
ばたばたと、ひっきりなしです。
わたしもお茶をいただいたことがありますが、
お菓子が出てくると同時ぐらいにお抹茶が出てきますし、
飲み終わったと思ったら、すぐにお姑さんがお茶碗をさげにいらっしゃいます
小走りに走るお姑さんに、何を言われても、人前では笑顔のB子さん。
きっと、そんなB子さんに、ほっとするお客様も多いと思いますよ
「早く、早く」
とは、誰のためなのでしょうか
すくなくとも、お客様のためではありませんよね
お嫁さんの、
「まだお菓子を召し上がっている途中です」
の言葉に、
少しでも気をとめていただけると良いのですが。
それと、できればお互いに。
たまには、「出来る自分」を手放してみませんか