昔々。
わたしが小さいころに、母が良く見ていた歌謡番組で。
こんな歌が流れていました。
京都~~~~、大原三千院……。
その当時、私はこう思ったのです。
京都~~~、大原三千里……。
マルコ(母をたずねて三千里の)の旅した距離とおんなじだわ。
大原って、広いのね~~~。
いやいや。
一里が約4キロで、三千里=12000キロ。
日本は南北3000キロですから……。
距離が三千里もあったら、日本突き抜けてますって
ってことで。
わたしは大原が好きでした。
好き=行きたいってことでして。
でも、何故か今まで行くこともなく、でも憧れが消えることもなく。
40年の細い、薄いご縁をいただいていたわけなのですが……。
今回、御縁が急に強く結ばれまして、案内していただくことになりました
案内してくださったのは、
京都癒しの旅 下戸眞由美さん。
下戸さんとご一緒させていただくのは、実は二回目。
前回は、これまた、私が憧れていた、桂離宮と源光庵への旅をお願いしました。
京都 癒しの旅vol.1 桂離宮
京都 癒しの旅vol.2 源光庵
この時に、大原への旅をお願いしていたのですが、わたしの日程が取れず、やっと今回お願いすることができました
大原=広い=平地。
と、思い込んでいた私には、驚きの光景
ええっ
坂ですね
渓流ですね
山なんですね
おどろきの連続でしたが……。
かわいいお地蔵様に迎えられ。
その前に、最近なんだかご縁のある、阿弥陀様のお会いし……。
三千院の阿弥陀様は、極楽から私たちをお迎えに来て下さるときの実物大だそうです
阿弥陀様のお話をお聞きして。
どんな人の心にも、必ず、阿弥陀様がいらっしゃる。
まるで講談師のようにお話上手なお坊様の言葉に、ちょっぴり考え……。
ああ。
人には、御縁と、時期と言うものがあるのだと、しみじみ感じ。
見上げれば、どこもかしこも、秋の色。
今年の秋は。
なぜだか、今までのどんな秋よりも鮮明に私に近づいてくる。
訴えてくる。
実りを思う存分に受け取りなさいと。
そして。
充分に味わいつくしたら。
そのすべてをいったん置いて、新しい一歩を踏み出しなさいと。
そう言われている気がする、この秋です。