わたしが今、一番楽しみにしている番組。
それは、NHKの、
世界でもっとも美しい瞬間。
どれも美しい映像と、登場する人の真摯さに胸を打たれるのですが、その中でも心に残った番組をご紹介させていただいています
二回目になる今回は、
「恵みの潮が巡るとき フランス モン・サン・ミシェル」
フランスの北西、サン・マロ湾にうかぶ岩島。
そこに、お告げを受け、築かれた祈りの場所。
でも、今回は、その修道院に住む人々ではなく、その島を見つめながら生きる人々に焦点が当てられています。
親子三代にわたって、湾のガイドをする家族。
大潮になると、海に沈んでしまう牧草地で名物の羊を飼う家族。
一年で、その日にしかできない作業を行う、ムール貝の漁師たち。
わたしを惹きつけるのは、その人たちが、すべて、
自然のリズムに合わせて生きている。
ということ。
湾のガイドをリタイアしたおじいさんが言います。
「海がわたしたちを走らせるんだ」
………。
自然を、自分たちの都合の良いように変えようとするのではなく。
自然を受け入れて、そのあるがままの姿とともに暮らす。
もちろん、災害などを防ぐために。
自然を整えることも必要だけれど。
人間よりも、ずっと長く生きている、そこにある自然を。
突然変異とも言える人間が、力ずくでコントロールしようとするのは、おかしいのではないか。
人間のために、自然があるのではない。
人間は、自然の一部でしかなく。
そして、この地球の歴史の中では、恐竜のように、一時地球を覆ったとしても、いつかは滅びていくいっときの見せかけの支配者でしかなく……。
自然を受け入れ、ともに暮らす。
そんな風に、静かに生きている人々に心打たれる。
いつか。
こやって、この干潟をモンサンミッシェルに向かって歩いてみたい
湿った大地を踏みしめて。
自分の、足で。
第1回にご紹介したのは、スロベニアのブレッド湖です。
よろしければ、こちらからエンジン音のない湖、ブレッド湖
わたしの大、大、大好きな、地球一周夫婦のsakuraさんもご紹介させていただいております