中国の共産党幹部組織は以下のように構成されています。

1.中央政治局常務委員
 現在は9名。彼らが共産党を率いる指導部のトップ達です。
 日本の政党で言えば三役とかが近いでしょうか・・・。
 その中でも序列が決められています。
 No.1が国家主席の胡錦濤氏、No.2が全国人民代表大会委員長(国会議長)の呉邦国氏、No.3が首相の温家宝氏。
 そして次期の最高指導部の呼び声高い習近平氏はNo.5、李克強氏はNo.6となっています。
 我々にとってはNo.2の呉氏は表舞台に出てこないので、どうしても名誉職的なイメージが強くなってしまいます。

2.中央政治局委員
 現在は25名。
 日本の政党で言えば役員という感じでしょうか・・・。
 1.の常務委員9名に加えて、国務院副総理、委員会副主席などの主要ポストに ついている人のほか、直轄市の党委員会書記 (以前書いたとおり市長より上のポジション)などから構成されています。

3.中央委員
 現在は約200名。
 各省の書記、市長、国務院の部長ポストなど、政治局委員への登竜門となります。

さて、これら1.~3.のエリート達の中には、二つの大きな流れがあります。

一つは中国共産主義青年団出身者。
中国共産党の下部組織で、中国共産党による指導のもと14歳から28歳の若手エリート団員を育成する組織。

中国の政界では「共青団」、「団派」などと呼ばれていて、近年の共産党では最も大きな影響力を持つと言われています。

特に現在の国家主席の胡錦涛氏が共青団の第一書記(トップ)を務めていたことから幹部への登竜門となりつつあります。
ちなみに、次期首相の呼び声高い李克強氏も共青団で第一書記を務めており、胡氏は自分の後任に李氏を立てたいと考えていたが、後述する上海閥の長老達の反対が大きくて実現しなかったと言われています。

もう一つが江沢民を筆頭とする「上海閥」です。
これは彼が総書記に就任してから自分の部下達を続々と中央入りさせたことに始まり、長い間党内最大派閥として幅を利かせていました。
政治局常務委員の呉邦国、賈慶林、李長春、そして習近平氏が上海閥と言われています。

かつては、省や市の党委書記が上海閥、省長や市長が団派という構図が多かったのですが、胡錦涛氏の力や、2006年9月に上海市党委書記であった上海閥のエリートの陳良宇氏が汚職が原因で失脚したことで、最近は団派がトップになるケースが増えてきていました。

「団派」や「上海閥」とは異なる次元のくくりとして、「太子党」と呼ばれる人達がいます。

これは、祖父や父などが共産党の高級幹部の子女達のことを指し、強力なコネクションを背景に、政財界の要職についたり、既得権や権力を持っています。

中国でビジネスするうえでは、こういったバックグラウンドを基礎知識として持っておく必要があります。
また、誰がどの程度の力を持っていて、誰とつながっているというのは一見分かりにくいので、自分の目で確かめるしかありません。