市場では時折価格競争の域を一気に超えた「価格破壊」が起きることがあります。
もちろん、企業の戦略上そのような価格を設定するわけなので、勝算あっての話ではあるのですが、我々消費者からみると急にモノの値段が下がるので驚くことがあります。
私が印象に残っているのは、80年代後半のハンバーガーの価格破壊。
マクドナルドのハンバーガーと飲み物とポテトがセットで「390円」と、ロッテリアの同じようなセットの「380円」。
これは驚いたし、これによって相当ファーストフードの顧客が増えたと思います。
そして、しばらくして登場した100円バーガー。
これまたこれまでの常識では考えられない値段でした。
もっともハンバーガーでの利益というよりも、100円ハンバーガーを目当てに来店した顧客にと一緒に何かを買ってもらうことで利益を上げるという戦略ですが、私も社会人になりたての頃は大変お世話になりました。
あとは思い起こすのは「回転寿司」でしょうか。
それまで一般家庭にとって「お寿司」は贅沢品であり、たまにしか食べないもの、というイメージがありました。
ところが回転寿司の登場で、寿司の価格が1/2~1/3まで下がりました。
最初は「安かろうまずかろう」のイメージもあった回転寿司ですが、現在では気楽に食べれるおいしい寿司として、すっかり市民権を得ていると思います。
価格破壊の典型としては「100円ショップ」がありましたね。
あれは、見事にモノの価値をあらためて考えさせられるパラダイムシフトを起こしてくれました。
最近では、980円でクォリティも悪くない「ユニクロ」のジーンズ、「幸楽苑」の304円ラーメンなどなど。
サービス業においても、10分1000円でカットしてくれる「QBハウス」、飲み物代だけで楽しめるガールズバー。
私が通っている「リラックス24」は、業界標準の半値で同じマッサージを受けることができます。
現在のTV-CMでグリーが無料ゲームの宣伝をしていますが、もともとは携帯ゲームは公式サイトであれば有料がスタンダードでした。
それが無料の一般サイトができて、そのクォリティがあがって広告ビジネスモデルが生まれ、今やユーザーは無料で高いクォリティのゲームを楽しむことができます。
安過ぎると「大丈夫なのかな?」とむしろ不安になることもありますが、これまでの商品やサービス対価が妥当だったのか、無駄なマージンはなかったのか、などを考えてみると、意外とリーズナブルな価格なのだということが分かります。
これからは、どんな価格破壊が起こるのでしょうか・・・。