中国のレノボがIBMのPC部門を買収したのが5年前、世界の著名ブランドが中国企業の手に渡るものとして当時大いにメディアを騒がせました。
その後も急速な経済成長を続けている中国資本は、世界的な飲料ブランドやファッションブランドの買収も検討しています。
ここ最近で目立っているのは自動車ブランドの買収。
資本が目まぐるしく動く世界の自動車業界ですが、まず2009年10月に四川省にある四川騰中重工機械が米GM傘下の「ハマー」を買収を発表、12月には浙江省にある浙江吉利が米国フォードから「ボルボ」の買収に合意、同月には北京汽車(「汽車」は「自動車」の意味)がサーブの一部知的財産権を買収と報道されていました(サーブブランド自体は先月オランダのスパイクが買収することで合意)。
ボルボは、ご存知のとおり、世界的に歴史のある高級車ブランドであり、ハマーも人気のブランドです(個人的にもファンです(^^))。
これらの世界的自動車ブランドを買収することができる会社はどんな会社なのでしょうか。
「ハマー」を手に入れることになる四川騰中重工機械は、2005年に創立されたまだ社歴5年の民営会社です(つまり冒頭のレノボがIBMのPC部門買収)。
吸収合併を重ねて事業を急拡大し、特殊車両だけではなく建築機械や設備産業まで広がっています。
「ボルボ」を買収する予定(正確にはまだ中国当局の承認はおりていない)の浙江吉利は、1986年に設立された民営企業。
自動車と自動車部品を扱い、2003年から海外市場の開拓を進めているなか、今回のディールに手をあげました。
私は、これら米国自動車ブランド買収の背景には、米系投資ファンドのロビー活動や中国政府の支持があったと考えています。
これからも中国資本によるナショナルブランド買収は続くでしょう。
中国や中国企業が嫌いと言っていたら、気がついたら、何も買えなくなってしまう時代が来るかも知れません。