うちの会社のメイン商品である「モバイルコンテンツ」ですが、その販売や販促の仕方は時代とともに変わってきています。

iモードが始まった当初は、コンテンツ数が少なく、iモードメニューにのっているだけである程度の集客が可能でした。
ドコモのパンフレットなどにもコンテンツが載っていたので、ある意味ドコモさんが販促をしてくれていた、ということもできるかも知れません。
我々は、このようにiモードメニュー経由で加入してくれることを「自然増」と言っています。

それが、コンテンツ数が増えてくると自然増は限定的になってきました。
そこで自ら販促を行うようになります。
具体的には、キャリアのカタログへの掲載営業、ショップに設置するパンフレットの制作、PCサイトや雑誌への広告出稿などです。
費用対効果が明確ではないのですが、それによって会員増加を図ってきたのは事実です。

次に販促手法として登場したのがアフィリエイト(成果報酬型広告)です。
この背景には一般サイト(勝手サイト、非公式サイト)が増加し、集客力を持つことになったことがあります。
具体手的には一般サイトにバナー広告を貼り、そこを経由して自社コンテンツへ加入があった場合には、一人当たりいくら、という成果報酬を支払う仕組みです。
これは、未だにデジタルの世界では、有力な販促手法として行われていますし、これによりアフィリエイト業者が急速に業績を伸ばしたりしました。

アフィリエイトは費用対効果が明確で、出稿するサイドからは販促予算が変動費として見れるので取り組みやすい一方、継続すればするほど出稿メディアが枯渇したり、同じユーザーに対して同じ広告が出て効率が悪化したりということが起こってきます。

そして、最近我々が力を入れているのが店頭販促(携帯販売ショップの店頭でモバイルコンテンツを販売する)です。
携帯インターネットを活用するユーザーがお腹がいっぱいになっているなら、アナログの店頭で口頭説明して加入してもらう、という考え方です。
ただ、実はこの店頭販促は、5年ぐらい前にやろうとして失敗した経験があります。
当時は携帯販売店は景気が悪くなく、その時々で旬なインセンティブの高い携帯販売以外の付帯サービスがあり、リアルの店員を動かしてモバイルコンテンツを扱うには採算が合わないということで、携帯販売店が消極的だったのです。

それが、昨今の携帯販売不振により、携帯販売店はモバイルコンテンツの販売代理に積極的になってきたのです。
特に我々がメインで販促をしてもらっているリモートメールは、加入時の一時金だけでなく、加入している間継続マージンを支払うというプランも用意しているので、携帯販売店が将来にそなえて安定収入を確保したいという意図に合っているようで、販売してくれる携帯販売店は拡大傾向にあります。

これからもこれを加速し、一つのプラットフォームとして確立していきたいと思います。