自分の写真を他人が見たときのコメントで、「写真写りが良いね」というのと「写真写りが悪いね」というのはどちらが嬉しいでしょうか。
ちなみに私は前者の方が嬉しいです。
よーく考えれば、前者は実物より写真の方が良いということですが、後者は実物の方が写真より良いというプラスの意味なのですが、なんとなく後者の方が「悪い」というマイナスの言葉が入っているからか、微妙な感じがするから不思議です。
同じようなものに、「第一印象良いよね」と「第一印象悪いよね」というのもあります(笑)。
前者は、よく考えると「知れば知るほど欠点が見える」みたいな、微妙な表現ですよね。
褒められているのか、けなされているのか分からない表現は他にも色々あると思います。
例えばかつて私が言われたことのある言葉では、「わが道を行くタイプ」とか「怖い者知らず」というもの。
ポジティブに考えれば「自分をしっかり持っている」とか「チャレンジ精神が旺盛」ということですが、逆を言えば「わがまま、自分勝手」とか「世間知らず」というニュアンスもあったりすると思います。
「つまみどころのない人」とか「今まで会ったことのないタイプ」も「新鮮、奥深い」というプラスの意味合いを含む反面、「信用できない、変わった人」というのをストレートに言えないときに使う表現でもあったりします。
「女の子に不自由してなさそう」という言い方をされたときにも「素敵な人」という意味なのか「遊んでる人」という意味なのかと考えてしまいます。
私は言われたことはありませんが、「世渡り上手」というのも羨望として使ったり皮肉として使ったりというケースバイケースの言い回しかも知れません。
最後に皆さんが「君は大器晩成型だね」と言われたらどうでしょう?
あんまり素直に喜べないのではないでしょうか。
日本人は、特にファジーな表現を好む国民性があると思います。