「駆け引き」という言葉を耳にしたとき、「ワクワクしてくる人」と「嫌な気持ちになる人」に分かれるような気がします。
ビジネスの世界において「駆け引き」はつきものだと思うのですが、私はあまり「駆け引き」が好きな方ではありません。
「駆け引き」とは、商売や交渉ごとなどで、相手の出方や状況に応じて自分に有利になるように対処すること、を指します。
英語では「tricks」が近いでしょうか。
逆に言えばそれぐらいトリッキーなものです(笑)。
私が「駆け引き」が好きではない理由としては
・湾曲して本質が見えなくなるのが嫌いであること。
・駆け引きしている間の時間がもったいない。
・相手が信用できなくなる。
などがあります。
これまでにもビジネスを始めるにあたって、駆け引き好きな方が、色々な条件をつけてくることがありました。
そして、こちらの出方や反応によってコロコロと条件も変えてきます。
中には自分に有利な条件に持っていくという本来の目的を超えて、ある意味駆け引きを楽しんでいる人達もいます。
こうなってくると、もう何が本心なのか分からなくなって次第に面倒になってきます。
私は特に時間が無いときには、「駆け引き無しで一発勝負で・・・」とあえて最初に言うことが少なくありません。
その場合に顧客側であれば「これしか出せない」、販売側であれば「これ以下には下げられない」という金額を提示して相手の判断を仰ぎます。
もちろん、大きなディールになって関係者が多くなればなるほど、一発勝負でというわけにもいかないケースもあります。
一般的に、最初に困難な条件を突きつけておいて、後から少し譲歩する条件にすると、相手はその条件を飲みやすい、と言います。
先日の大手企業の資本提携のときもこの高等戦術が使われたとも言われています。
「駆け引き」というと、仕事以外では「恋の駆け引き」としてよく例えられると思いますが、いずれも人間の心理を付いた手法なので、心理戦になるのです。
「怒ったり、本気になったりした方が負け」と言ったりしますが、駆け引きに上手になるためには、優れた洞察力と状況判断力を持ち合わせるとともに、場数を踏んで経験を積む必要があると思います。