この週末には、パナソニックによる三洋電機買収のニュースが世間を騒がせました。


今期の業績予想ではパナソニックが9兆2千億円、三洋が2兆2百億円の売上なので、両社が一緒になれば11兆の売上で、日本最大の電機メーカーが誕生することになります。


ところで、この大型M&Aをとある漫画が予期していたとの裏話があります。


その漫画とは以前『hirog』で触れたことのある「島耕作」


島耕作の原作者である弘兼氏は、パナソニックに勤めていたことがあり、初芝電器産業は松下電器産業がモデルになっていると言われています。


他にも島耕作においては、三洋電機とシャープがモデルとなった五洋電機、韓国のサムスン電子をイメージしたソムサン電子などが登場し、ソムサン電子にTOBをかけられた五洋電機に初芝電産がホワイトナイトとして参加してTOB合戦の末に初芝と経営統合するというストーリーになっています。


状況こそ微妙に異なるものの、確かに漫画のストーリーが実現したかのように思えるニュースでした。


また、松下電器産業が「パナソニック」に社名変更しましたが、初芝五洋ホールディングスも後を追うように社名変更を発表し、現在新社名を公募中だそうです。


偶然とは言え、興味深いものです。


ちなみに、漫画では初芝の社長にスキャンダルがあり、初芝と五洋の経営統合を演出した島専務がその功績を称えられて社長就任をするのですが、この人は実在しないようです。