外国為替市場において、ユーロ安が続いています。


今夏に170円であったユーロはその後のリーマン破綻などの影響もあって急速に落下し、今や120円代、数ヶ月で1/3近くも下落した形です。


個人的な感覚で言うとこれまでユーロが高すぎたというのもあります。
ハンバーガーやクレープが1,000円で欧州旅行に行くと食費にすら神経を使わなくてはいけない状態でした。


そういう意味では平常に近づいた感もありますが、これの影響をもろに受けるのが輸出企業。


今朝の日経新聞には、日本の主要輸出企業のユーロ相場の業績への影響度について載っていましたが、これによると1円円高になるとソニーで70億、トヨタで60億円、ホンダで30億円も営業利益が減少するそうです。


50円円高ユーロ安になると、ソニーで3,500億円も利益が減ることになるのです。
これはすごい数字です。


もっとも輸入企業には追い風になるわけですが、海外売上比率が高い企業は為替相場は死活問題だと思います。


韓国ウォンもユーロほどではないですが、じわじわと下落しています。
昨年1円9ウォン近かったのが、今や13ウォン。
これまた1/3も下がっています。


韓国との取引がある企業に話を聞いてみると、日本円での支払いが熱望されているとか。
逆に言うと、韓国旅行に行くなら今の時期が良いかも知れません。


日本円が強いことは悪いことではないですが、立場によっては大変な状態です。