国内便で移動したときの話です。
今回中国の政府関連の方々にお土産をいただき、手荷物が一杯な状況でした。
中国の国内便は、機体が小さく、荷物を入れるスペースが少ないことが多く、特に合肥→上海便などの満員のフライトは、手荷物が入れれないという経験もあったので、いただいた大事なお土産をキャビンアテンダント(空姐)に預けました。
それでも私はせっかくいただいたお土産なので無くさないか気になっていました。
上海に着いて機体から人が降り始めると、前方で私のお土産らしきものを持っていく人達を見つけました。
私は慌てて追いかけたのですが、彼らはVIPだったらしく、飛行機の傍に乗りつけた黒塗りの車でそのまま行ってしまいました。
私はすぐに機内に戻り、預けた空姐に「預けた荷物は?」と尋ねたのですが、「見当たらない」とのこと。
やはり、さっきの方々だと確信しました。
私は下手な中国語ながらも、その辺の事情を説明してクレームを入れると、「とりあえず向こうへ行こう」と言われて、空港の事務室へ。
そこで何やらさきほど黒塗りの車に乗った人達へ連絡を取ったり、機内を再度探したりしていたようですが、結局見つかりませんでした。
私はお土産そのものよりも、せっかく政府の方々にいただいたものだったので、「何とかして欲しい」と頼み込み、日本語が話せる政府関係者にも電話で話してもらったのですが、空港のスタッフには「見つからないものは仕方がない」と開き直られてしまいました。
不快な思いをしながら帰途についたのですが、寝ようとおもったときにSMS(日本で言う携帯メール)が・・・。
そのSMSは私が乗ったフライトの乗務長からのもので、かなり丁寧で長い謝罪とともに、お土産を弁償したいと書かれていました。
思ってもいなかったことに驚きを覚えたのですが、夜も遅かったのでそのまま就寝すると、翌日にはその方から電話がかかってきて、今度は口頭で同じような話をいただきました。
私は「お気持ちは分かったのでもう結構です」と返事をしました。
人間、やはりこのような丁寧な対応をされると弱いものです。
ちなみに、その乗務長の方とは今度一緒に食事をしよう、ということになっています(笑)。