中国には様々な民族がいるので、音楽も様々です。
中国の楽器の特徴といえば、やはり琴ではないでしょうか?

私が中国の琴というと、小さい頃に読んだ本「スーホーの白い馬」に出てきた馬頭琴のイメージが強くあります。

馬頭琴は、その名のとおり、楽器の先端部分が馬の頭の形をしている弦楽器で、主にモンゴルや中国の内モンゴル自治区あたりで使われています。

二胡もまた中国を代表する楽器ですが、私は二胡の生演奏を聞く機会はありませんでした。

それが本日ひょんなことから生演奏を聞くことができました。
「WeiWeiWu」さんの生演奏だったのですが、思わず聞き入ってしまい、演奏が終わった後にご挨拶をさせていただきました。

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「WeiWeiWu」さんは上海出身で、来日してから桐朋学園で学び、プロデビューしてから2002年にワーナーからメジャーデビューされ、以降業界で活躍されています。
最近では、日曜のNHKテレビ「ダーウィンが来た」とエンディングテーマ曲を奏でられています。
思わず会場でCDを購入し、実は今早速それを聞きながらブログを書いています。

二胡は、もともとニシキヘビの皮で作られていたそうなのですが、現在はワシントン条約などの動物保護に絡んで代用皮革のものが多いようです。

日本ではニ胡のことを胡弓と呼んだりしますが、日本の胡弓と中国の二胡は何のつながりもなく別物の楽器だそうです。
身近なところでいうと、女子十二楽坊の演奏にも使われている楽器です。

ニ胡は、最も人間の声の音に近い音色を持つ楽器といわれていて、聴いていると自然と身体の中に入ってくると言うか、リアルな言い方をすれば血液の中に一緒に流れてくるような感覚になります。

こういう伝統的な楽器は、奏者が少なくなってきていますが、良いモノは良いモノとしてずっと後世に伝えていただきたいと思います。