先日、うちの中国子会社がある安徽省に世界最大のテーマパークを謳った遊園地がオープンしました。
安徽省蕪湖市の「方特歓楽世界」がそれです。
18億元(約260億円)を要してできたこのハイテク文化テーマパークには、宇宙、火山、恐竜などについての知識を体験できるアトラクションからジェットコースターまでが揃い、初年度300万人の入場客を見込んでいるそうです。
昨年、北京市の「石景山遊楽園」がディズニーや日本のアニメを模倣しているいうことで様々な批判を浴びましたが、「方特歓楽世界」のウリは中国人独自の設計とアイディアと言われていて、独自のキャラクター採用により「東洋のディズニーランド」を目指すそうです。
正直、個人的には客が入るのかな~と思うのですが、愛国心の強い中国人ですから人気が出るのかも知れません。
雲南省でも恐竜の化石が多数展示された中国版ジェラシックパークならぬ「世界恐竜谷」がオープンしていて、地方では人集めのためのテーマパークの建設ラッシュといった感があります。
香港にはディズニーランドがオープンしていますが、中国本土にもだいぶ前から建設のうわさがあり、先月には上海から中央政府にディズニーランド建設についての申請を行ったというニュースが流れていました。
ところで、私自身は中国のテーマパークは、蘇州と上海にある遊園地だけ行ったことがありますが、正直「・・・」という感じでした。
なんというかエンターテインメントっぽくないというか、ワクワク感とかサプライズが無いというか。
特に上海の遊園地は、移動式遊園地で仮設のものだったのですが、それでも真夏の猛暑の中大勢の客が詰め掛け、人気のアトラクションは2時間待ちでした。
中国の遊園地は、物価の割りには高く、ジェットコースターであれば500円ぐらいするので日本と変わりません。園内にあるゲームとかも1回300円ぐらいするので、油断をしていると日本以上に浪費していたりします。
そういう意味ではお金持ち向けの遊び場なのかも知れませんが、それでもそれだけの人が来る中国は恐るべし・・・です。