私が社長という職についてから良かったと思うことに、色々な人達と出会う機会が増えたということがあります。


この3年、各業界で活躍される方々や素晴らしい人格の持ち主にもたくさんお会いしました。


一方で自分の利益しか考えない人達にも相当数巡り合いました。


人間なので、自分の幸せを第一に考えることは決して悪いことではないし、むしろ自然なことなのでそれは仕方が無いことだと思います。


問題は、そのための手段。
自分がお金持ちになる、自分の社会的地位があがる、自分の目的の達成なら何をしてもいいということではないと思います。


人道的、社会的なマナーというか、ルールがあると思うのです。
それでも、人を騙す、他人を陥れる、不正をする、反社会的勢力を利用する、人の弱みにつけこむ、などの手段を使う人達が少なくないのです。


難しいのは、賢い人間であればあるほど、あたかも正論や奇麗事を並べてもっともらしいことを言うので、浅い付き合いでは本質が見分けにくいことです。

一番始末が悪いのは、それを悪いことと思っていないので、対話が成り立たないこと。
そんな人達に出会ったときは本当に悲しくなります。


でも最終的には、そういう人達のそういうことは長続きしないのではないかと思います。


間違いなく、味をしめると行為はエスカレートします。
そして悪いことをしているという認識がなくなってきます。
そうすると、必ずどこかに慢心や油断ができて、スキが出来て何かが露呈してしまうのです。
人の恨みを買うようなことをしていれば人に足元を救われることもあるでしょう。


「正義は勝つ」というちょっとクサい言葉がありますが、それは時間軸には差はあるにせよ、これは的を得ていると思います。