最近中国の子会社の状況につき聞かれることが多いので、簡単に触れておきたいと思います。

以前『hirog』 で触れたことがあるので、直近の概況を中心に・・・。

中国のフリーWAP(日本で言う勝手サイト=一般サイト=オープンサイト)市場は、急速な拡大を見せており、日本のモバイル広告の再現が予想されています。

上海網村は、モバイル検索エンジンである「uucun」を核としたモバイルメディアレップ・コンテンツ事業を展開していますが、上記事業環境もあってユーザーとアクセス数は堅調に増えています。

一方で、競合他社の資本力にものをいわせたシェア拡大戦略や中国ビジネスの流れの速さを鑑みると、展開スピードを上げ規模の拡大を図る必要があるので、今年は積極的な投資を行っていく予定です。

「uucun」の強みは、ビジネスモデル、ユーザーインターフェイス、広告効果測定・分析システムにあるので、これらを最大限に生かした展開を行っていきます。

もう一つの現地法人である合肥網村(通称は合肥fonfun)は、日本からの開発請負を行っています。
昨日の「アジアの労働力」のテーマのところで触れましたが、中国の人件費は地域により大きな格差があり、それを活用・具現化しています。

今後モバイル受託開発に留まらず、新規商品開発、共同事業など事業の幅を広げていくためリソース強化も進めています。
また、日本との連携を強化するために、日本語教育、日本のマナー教育を行っているほか、合肥スタッフの日本への出張機会を増やして日本との交流も深めており、現地スタッフのモチベーションもあがっています。

合肥という特殊な場所でIT企業をオペレーションしていくのは並大抵のことではありません。
現時点において日系企業はもちろん、現地企業でも競合がほとんど無いので、『fonfun』ならではの独自性を生かした差別化戦略を採っていきたいと思います。

中国事業に力を入れていると、自然とあちこちから、中国に関するネタが舞い込んできて、人脈やビジネスの幅が広がってくるから面白いものです。

これからも『fonfun』のキーワードの一つとして、中国というのを前面に出していきたいと考えています。